SysMLとは?しすえむえる
SysMLとは、UMLをシステムズエンジニアリング向けに拡張・整理したモデリング言語。ソフトウェアだけでなく、ハードウェア・人・設備を含むシステムや、複数システムの組合せ(SoS)のモデル化に適する。要求図とパラメトリック図がSysML固有の図で、ソフトウェア中心のUMLでは表せない要求の追跡と物理的制約を扱える。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
UMLはソフトウェアのクラスとオブジェクトを前提に作られており、機器・電源・人の作業を含む全体をそのまま表すには足りない。要求そのものを図の要素として置けず、要求と設計要素の対応も追えなかった。この不足を補うため、UMLの一部を再利用しつつ図を足したのがSysMLで、システム全体を対象とする設計で使われる。
具体例
OMGがUML 2の一部を基に策定した仕様で、Dassault SystemesのCameo Systems ModelerやSparx SystemsのEnterprise Architectが対応している。パラメトリック図で「消費電力=電圧×電流」といった要素間の物理的制約を表し、設計値が制約を満たすかを検証する使い方が典型。
試験での引っ掛け
SysML固有の図を問う設問では、パラメトリック図(制約・方程式の表現)と要求図(要求とその関係)を選ぶ。クラス図やシーケンス図はUML由来であり、SysML固有ではない。ブロック定義図はUMLのクラス図を拡張したものである点も押さえる。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問4(IPA)
複数のシステムの組合せによって実現するSoS(System of Systems)をモデル化するのに適した表記法であるSysMLの特徴はどれか。
正解:パラメトリック図によって、モデル要素間の制約条件が記述できる。
要点:SysML固有のパラメトリック図は要素間の制約を表す
SysMLはUMLをシステムズエンジニアリング向けに拡張した表記法で、要求図やパラメトリック図など独自の図を持つ。パラメトリック図は、ブロックの値プロパティ同士を制約ブロックで結び付け、性能や物理量に関する数式的な制約条件を表現できる図であり、複数システムを組み合わせるSoSのモデル化で有効に働く。
出典:令和5年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)
複数のシステムの組合せによって実現するSoS(System of Systems)をモデル化するのに適した表記法であるSysMLの特徴はどれか。
正解:パラメトリック図によって、モデル要素間の制約条件が記述できる。
要点:SysMLは要素間の制約を表すパラメトリック図をもつ
SysMLはUMLを土台にシステムズエンジニアリング向けに拡張した表記法で、要求図やパラメトリック図など独自の図を備える。パラメトリック図は、性能や物理量などのプロパティ同士が満たすべき数式や制約を制約ブロックとして結びつけて表現でき、複数システムを組み合わせたSoSの成立条件の分析に役立つ。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。