段階的モデル・進化的モデルとは?だんかいてきもでる・しんかてきもでる
段階的モデル・進化的モデルとは、リリース単位の分け方をめぐる2つの立場。段階的(インクリメンタル)モデルは要求を先に固めたうえで機能単位に分割し、動くサブセットを順に本番投入する。進化的(エボリューショナリ)モデルは反復ごとに要求自体を見直し、利用者の評価を次の版へ折り返して仕様を育てる。
最終更新:2026-10-06
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全機能が揃うまで何も使えない進め方では、投資回収の開始が遅れ、要求の取り違えが総合テストまで表面化しない。分割して先に届ける発想はこの2点を同時に解くために生まれた。分かれ目は要求を先に確定できるかどうかで、確定できるなら段階的、できないなら進化的になる。SAでは開発ライフサイクルモデルの選択が設計判断として問われる。
具体例
ISO/IEC/IEEE 12207(JIS X 0160)はライフサイクルモデルの選択を求めており、バリー・ベームのスパイラルモデルは進化的の系譜にあたる。要件が法令で決まる会計基盤は段階的、利用動向で仕様が動くEC機能は進化的を選ぶ。
試験での引っ掛け
「反復して作る」点は両者に共通で、分かれ目は要求を先に確定させるか否か。段階的は要求確定済みで納品単位だけを分けるため、途中で要求を洗練しない。進化的をプロトタイピングと同一視するのも誤りで、進化的は各版が本番相当の成果物になる。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
表はシステムの特性や制約に応じた開発方針と、開発方針に適した開発モデルの組みである。a~cに該当する開発モデルの組合せはどれか。
正解:a: 段階的モデル、b: ウォータフォールモデル、c: 進化的モデル
要点:段階的は機能追加型、進化的は要求を洗練しながら反復する
コア部分を先に作り、機能を順に付け足していくのは段階的(インクリメンタル)モデルである。要求が固まっていて全機能を一斉に作れるならウォータフォールモデルが適する。要求が不明確で、開発と評価を繰り返しながら要求自体を洗練していくのは進化的(エボリューショナル)モデルである。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの4 開発技術 > 1. 開発プロセス・手法 > (1) ソフトウェア開発手法に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。