COCOMOとは?
COCOMOとは、開発規模(KDSI=千行単位のソースステップ数)から開発工数を推定するモデル。基本式は 工数=a×(規模)^b(bは1より大きい)で、規模が大きくなるほど工数が規模比以上に増える(規模の不経済)ことを表す。補正係数(コストドライバ)で製品・要員・プロジェクト特性を反映する。
プロジェクトマネージャ試験の過去問では5回出題されています(2016年度〜2025年度)。
ここも
COCOMOの意味
開発規模(KDSI=千行単位のソースステップ数)から開発工数を推定するモデル。基本式は 工数=a×(規模)^b(bは1より大きい)で、規模が大きくなるほど工数が規模比以上に増える(規模の不経済)ことを表す。補正係数(コストドライバ)で製品・要員・プロジェクト特性を反映する。
COCOMOの具体例
MM=3.0×(KDSI)^1.12 のとき、規模が2倍になると工数は2^1.12≒2.17倍になる。
COCOMOは試験でどう引っ掛けられる?
生産性(規模÷工数)=規模^(1−b)/a となり、指数が負になるため生産性は規模の増加に伴い緩やかに低下する右下がりの曲線になる。「生産性が一定」「右上がり」と誤答させるグラフ問題が定番。
COCOMOと関連する用語
COCOMOが出た過去問
COCOMOにはシステム開発の工数を見積もる式の一つに MM=3.0×(KDSI)^1.12 がある。開発規模(KDSI)と開発生産性(KDSI/MM)の関係を…
正解:開発規模の増加とともに開発生産性が急激に低下した後,ほぼ横ばいで推移する右下がりの曲線。
要点:COCOMOは指数が1超なので規模が増すほど生産性は低下する
開発生産性は KDSI ÷ MM = KDSI ÷ (3.0×KDSI^1.12) = (1/3)×KDSI^(−0.12) となる。指数が負なので生産性は規模の増加とともに単調に低下し、べき乗の性質から小規模側で急に落ちてその後は緩やかな横ばいに近づく形になる。規模が大きくなるほど1行当たりの効率が落ちるという規模の不経済を表している。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問11(IPA)COCOMOには、システム開発の工数を見積もる式の一つに 開発工数=3.0×(開発規模)^1.12 がある。開発規模と開発生産性(開発規模/開発工数)の関係を表…
正解:エ(図参照)
要点:工数式の指数が1超なら生産性は規模とともに逓減する
開発生産性は 開発規模÷開発工数 = 規模÷(3.0×規模^1.12) = (1/3)×規模^(−0.12) となる。指数が負なので生産性は規模の増加とともに単調に減少し、べき乗の形から減少の勢いは次第に鈍って横ばいに近づく。規模が大きいほど1行当たりの効率が落ちる、規模の不経済を表す式である。
出典:平成30年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問8(IPA)COCOMOには、システム開発の工数を見積もる式の一つとして次式がある。 開発工数=3.0×(開発規模)^1.12 この式を基に、開発規模と開発生産性(開発規模…
正解:開発規模の増加とともに開発生産性が急激に下降した後、緩やかに下降し続けるグラフ
要点:工数が規模の1.12乗なら生産性は規模とともに単調に低下する
生産性は開発規模を開発工数で割った値なので、この式では規模Sに対して生産性はS/(3.0×S^1.12)=(1/3)×S^(−0.12)となる。指数が負であるため生産性は規模が大きくなるほど単調に低下し、規模が小さい領域で急激に落ちた後は緩やかな減少に転じる形になる。規模の拡大に伴い生産性が下がるという、いわゆる規模の不経済を表している。
出典:令和2年度 10月 プロジェクトマネージャ試験 am2 問9(IPA)COCOMOには、システム開発の工数を見積もる式の一つとして次式がある。 開発工数=3.0×(開発規模)^1.12 この式を基に、開発規模と開発生産性(開発規模…
正解:開発規模が増えるにつれて開発生産性が急激に下降した後、緩やかに下降し続けるグラフ(右肩下がりで徐々に傾きが緩やかになる曲線)
要点:工数が規模の1.12乗なら生産性は規模とともに単調に低下する
生産性は開発規模を開発工数で割った値なので、この式では規模Sに対して生産性はS/(3.0×S^1.12)=(1/3)×S^(−0.12)となる。指数が負なので生産性は規模の増加とともに単調に減少し、規模が小さい領域で急激に落ちた後は緩やかな減少に転じる、上に凸の右肩下がりの曲線になる。規模が大きくなるほど生産性が下がるという規模の不経済を表している。
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問10(IPA)COCOMOには、システム開発の工数を見積もる式の一つとして次式がある。 開発工数=3.0×(開発規模)^1.12 この式を基に、開発規模と開発生産性(開発規模…
正解:エ(グラフ参照)
要点:工数の指数が1超なら規模が増すほど生産性は下がる
生産性は開発規模÷開発工数なので、この式では規模の1.12乗で割ることになり、規模の−0.12乗に比例する。すなわち規模が大きくなるほど生産性は下がるが、指数の絶対値が小さいため、初めに急に落ちた後は下がり方が次第に緩やかになる。この形状を表すグラフが正解となる。
出典:令和7年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問9(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。