QoSとは?きゅーおーえす
QoSとは、帯域・遅延・ゆらぎ・損失率といった通信品質を、トラフィックの種類ごとに制御して確保する仕組みの総称。分類(クラシフィケーション)、マーキング、キューイング、シェーピングとポリシング、アドミッション制御を組み合わせ、輻輳したときに限られた帯域をどう配分するかをあらかじめ決めておく。
最終更新:2026-10-06
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回線がすべての通信を余裕をもって流せるなら優先度を付ける必要はない。実際には輻輳する瞬間が必ずあり、そのときファイル転送の大きな流れと、遅延に厳しい音声が同じ列に並ぶと、先に破綻するのは音声のほうになる。通信ごとに要件の厳しさが違うことを機器へ教え、混雑時の犠牲をどこへ寄せるかを事前に決めておくのがQoS。要件定義で決めた品質目標を設計へ落とす道具として問われる。
具体例
IP電話を業務システムと同じ回線に相乗りさせる構成では、音声パケットにDSCPを付けて最優先キューへ入れ、バックアップやファイル転送は帯域上限を決めた別クラスへ落とす。ITU-T勧告 G.114が示す片道150ミリ秒以内という目安が、遅延の設計目標としてよく使われる。
試験での引っ掛け
シェーピングとポリシングを取り違えやすい。超過分をバッファにためて送出を遅らせるのがシェーピング、その場で破棄またはマークを下げるのがポリシング。またQoSは配分を変えるだけで総帯域は増えず、優先した通信の裏で必ず別の通信が犠牲になる。輻輳していないときは何の効果も現れない点も見落としやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
ネットワークのQoSを実現するために使用されるトラフィック制御方式に関する説明のうち、適切なものはどれか。
正解:通信を開始する前にネットワークに対して帯域などのリソースを要求し、確保の状況に応じて通信を制御することを、アドミッション制御という。
要点:アドミッション制御は通信開始前に帯域を確保する仕組み
アドミッション制御は、通信を始める前に必要な帯域などのリソースをネットワークへ要求し、確保できたかどうかで通信の可否を決める仕組みである。要求を受け入れられないときは通信を開始させないことで、既存の通信の品質を守る。RSVPなどのシグナリングプロトコルが用いられる。
出典:平成30年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)
ネットワークのQoSを実現するために使用されるトラフィック制御方式に関する説明のうち、適切なものはどれか。
正解:通信を開始する前にネットワークに対して帯域などのリソースを要求し、確保の状況に応じて通信を制御することを、アドミッション制御という。
要点:アドミッション制御は通信開始前に帯域を確保する仕組み
アドミッション制御は、通信を始める前に必要な帯域などのリソースをネットワークへ要求し、確保できたかどうかで通信の可否を決める仕組みである。要求を受け入れられない場合は通信を開始させないことで、すでに確立している通信の品質を守る。RSVPなどのシグナリングプロトコルが用いられる。
出典:令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問6(IPA)
ネットワークのQoSを実現するために使用されるトラフィック制御方式に関する説明のうち、適切なものはどれか。
正解:通信を開始する前にネットワークに対して帯域などのリソースを要求し、確保の状況に応じて通信を制御することを、アドミッション制御という。
要点:事前に帯域を確保して受入れ可否を決めるのがアドミッション制御
アドミッション制御は、通信の開始に先立って必要な帯域などのリソースをネットワークに要求し、確保できたかどうかで通信の受入れ可否を決める制御である。RSVPなどのシグナリングと組み合わせて使われ、受け入れた通信の品質を守るために新規の通信を拒否することもある。ポリシングとシェーピングは説明が入れ替えられやすいので、両者の違いを押さえておきたい。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。