特許戦略・知的財産戦略とは?とっきょせんりゃく・ちてきざいさんせんりゃく
特許戦略・知的財産戦略とは、自社の技術を「権利化する・あえて公開する・秘匿する」のどれで守るかを事業目的から選び分ける方針が知的財産戦略で、そのうち特許を軸に置いたものが特許戦略である。判断の軸は模倣を見抜けるかどうかで、製品を分解すれば分かる技術は出願して排他権を取り、外からは見えない製造ノウハウは出願せず営業秘密として隠すのが定石になる。
最終更新:2026-10-07
高度試験の午前Iを最短で暗記する →背景
特許は出願から1年6か月で内容が公開され、権利も出願から20年で切れる。公開と引き換えに期限つきの独占をもらう制度なので、隠しておきたい技術に使うと差し引きで損をする。一方、規格に載せて普及させたほうが周辺の部品や保守で儲かる場合もある。だから権利化は目的ではなく、事業の稼ぎ方から逆算して選ぶ手段になる。
具体例
トヨタ自動車は2019年に電動車関連の特許約2万3千件の実施権を無償開放し、独占より方式の普及を優先した。反対に、飲料や食品の配合のように分解しても再現しにくい技術は出願せず営業秘密として管理する例が多い。
試験での引っ掛け
「技術は必ず特許化するのが正しい」は誤りで、出願すると内容が公開されるため条件によって最適解が反転する。営業秘密として保護されるには秘密管理性・有用性・非公知性の3要件(不正競争防止法)が要る。特許権は登録して初めて発生し、著作権のように創作と同時には生じない点も併せて出る。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。