TCO(総所有コスト)とは?てぃーしーおー
略語の意味
TCO(総所有コスト)=Total Cost of Ownership
システムなどを入れてから、使い続けて、最後に処分するまでにかかる費用を全部足した額
- Total
- 合計の
- Cost
- 費用
- Ownership
- 持っていること・所有
TCO(総所有コスト)とは、情報システムや設備を導入し、その後の運用・保守・廃棄に至るまでのライフサイクル全体でかかる費用の総額のこと。システムの導入時にかかる初期費用(ハードウェアやソフトウェアの購入費、開発費など)だけでなく、導入後の保守費用、運用担当者の人件費、電気代などの運用コスト、さらには老朽化した際の更新・廃棄費用まで含めて総合的に評価する考え方である。初期費用の安さだけでシステムやベンダーを選定すると、運用段階で想定外のコストがかさむことがあるため、システム評価の際にはTCOの観点から比較検討することが重要とされる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
機器やシステムは、買うときの値段が目に入りやすい。しかし使い始めてからも修理や手入れ、使う人の手間といった費用が続き、最後には処分の費用も出る。安さだけで選ぶと、後から予算が足りなくなりかねない。そこで、買う前に使い終えるまでの費用を合計して比べる考え方が求められた。
具体例
企業が新しい複合機を導入する際、購入価格が安い機種であっても、消耗品費や保守費用が高く長期的なTCOでは他の機種より割高になる場合があるため、複数年にわたる総コストを比較して選定する。
試験での引っ掛け
TCOは導入費用だけでなく運用・保守・廃棄までを含めた総コストを評価する考え方であり、初期導入費用の比較だけで済ませる調達選定基準とは評価の対象範囲が異なる点に注意する。
関連用語
出た過去問
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問84(IPA)
TCO(Total Cost of Ownership)の説明として、最も適切なものはどれか。
正解:システム導入時に発生する費用と、導入後に発生する運用・管理費の総額
要点:TCOは導入費に運用・管理費を加えた総所有費用
TCOは、システムを所有することで発生する費用の総額を指す概念である。購入や導入にかかる初期費用だけでなく、稼働後の運用・保守・教育・障害対応といった費用も含めて評価する。初期費用だけで比較すると、運用に手間のかかる選択肢を過小評価してしまうため、この考え方が使われる。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問53(IPA)
コンピュータシステムに関する費用a~cのうち,TCOに含まれるものだけを全て挙げたものはどれか。 a 運用に関わる消耗品費 b システム導入に関わる初期費用 c…
正解:a, b, c
要点:TCOは導入費用と運用費用を合わせた総所有コスト
TCO(総所有コスト)は、システムの導入から運用、廃棄までにかかる費用の総額を指す。初期の導入費用(イニシャルコスト)だけでなく、消耗品費や教育費、保守費などの運用費用(ランニングコスト)も含まれる。したがってa、b、cのすべてが該当する。
出典:令和3年度 秋期 ITパスポート試験 問100(IPA)
システムの経済性の評価において、TCOの概念が重要視されるようになった理由として、最も適切なものはどれか。
正解:システムの総コストにおいて、初期費用に比べて運用費の割合が増大した。
要点:TCOは運用費まで含めた総保有コストで評価する
TCOは導入時の費用だけでなく、運用・保守・利用者教育・廃棄までを含めた総保有コストを表す。システムが長期間使われるようになり、初期費用よりも運用にかかる費用の割合が大きくなったため、導入費だけで比較すると実際の負担を見誤るようになった。そこで総額で評価する考え方が重視されている。
出典・参考
公式シラバスの8 コンピュータシステム > 44. システムの評価指標 > (3) システムの経済性に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。