要員計画(資源マネジメント)とは?よういんけいかく
要員計画(資源マネジメント)とは、プロジェクトを進めるために必要な人・設備・資材といった資源を洗い出し、いつ・どれだけ・誰を確保するかを決めて配置する活動です。人の計画だけを指すと思われがちですが、会議室や検証用の機材、外部に頼む作業も同じように押さえておかないと、当日になって「人はいるのに場所と道具がない」ということが起きます。人については単に頭数を数えるのではなく、必要なスキルを持った人を必要な期間だけ確保できるかを見ます。計画は一度作って終わりではなく、進み具合に応じて配置を組み替えていくところまでが仕事です。
最終更新:2026-10-10
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プロジェクトが遅れる原因の多くは、作業の見積もりそのものより「必要なときに必要な人がいない」ことにあります。異動や他案件との掛け持ちで人は自由に動かせず、機材や会議室も先に押さえた部署のものになるからです。あらかじめ誰をいつ確保するかを決めておかないと、着手できるはずの作業が人待ちで止まります。試験で問われるのは、この計画が「頭数を揃えること」ではなく、スキルと期間まで含めて押さえる活動だという点です。
具体例
ユニクロが新しい店舗を出すときは、開店当日にいきなり人を集めるのではなく、数か月前から店長と主要スタッフを決め、既存の店で接客やレジの研修を受けさせてから配置します。開店直後は客が多いので一時的に応援を厚くし、落ち着いたら通常の人数に戻す、という増減も計画に織り込みます。これが要員計画の考え方そのものです。
試験での引っ掛け
「遅れているので人を増やして取り戻す」を正しい対応として選ばせる引っ掛けが定番です。新しく入った人には仕事を教える必要があり、教える側の時間が奪われるため、終盤の増員はかえって遅れることが知られています(ブルックスの法則)。もう一つ、資源マネジメントの対象を「人だけ」と限定する選択肢も誤りです。設備・資材・外部委託まで含みます。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問23(IPA)
A作業、B作業、C作業からなる図のような業務プロセスがある。情報システムを導入することで改善が実現できるとき、製品を1個製造するために必要な作業工数は改善前に比…
正解:35
要点:作業工数=要員数×作業時間で削減率を計算する
作業工数は要員数×作業時間で求める。改善前はA=10×3=30、B=10×3=30、C=10×4=40で合計100人時。改善後はAの要員が半分で5×3=15、Bは変わらず30、Cは時間が半分で10×2=20となり合計65人時になる。削減率は(100−65)÷100=35%である。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問44(IPA)解説で登場
プロジェクトチームの要員に対し、プロジェクトの進行にとって望ましい行動を促進する仕組みを表す用語として、適切なものはどれか。
正解:インセンティブ
要点:望ましい行動を促す動機付けの仕組みがインセンティブ
インセンティブは、望ましい行動を引き出すために与える動機付けの仕組みで、報奨金や表彰、昇進機会などの形をとる。プロジェクトでは、目標達成に向けた行動を促す仕掛けとして人的資源マネジメントの中で計画される。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問38(IPA)
プロジェクトの目的を達成するために、プロジェクトに参加する要員の役割と責任と必要なスキルを決定し、参加時期も明確にした。この活動はプロジェクトマネジメントのどの…
正解:プロジェクト人的資源マネジメント
要点:要員の役割と参加時期の計画は人的資源マネジメント
プロジェクトに必要な要員の役割・責任・スキルを定め、いつ参加させるかを計画するのは、人という資源を扱う活動であり、プロジェクト人的資源マネジメントに含まれる。コミュニケーションマネジメントは情報の伝達、スコープマネジメントは成果物と作業範囲、タイムマネジメントは日程を扱う知識エリアである。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問86(IPA)
【中問A:M社のケース続き(テクノロジ)】Yさんは、電話受付センタにおける時間別の電話受付件数と時間別に必要なオペレータ数の関係について、現状から施策実施後の試…
正解:22
要点:必要人数は件数×処理時間÷60を切り上げて求める
1件あたり平均8分かかるので、158件では158×8=1,264分の作業量になる。1時間あたりでこなすには1,264÷60=21.06…人分が必要で、人数は整数なので切り上げて22人となる。他の行も同様に、件数×8÷60を切り上げた値がオペレータ数になっている(例:168件なら22.4→23人)。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問31(IPA)
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。