範囲の経済とは?はんいのけいざい
範囲の経済とは、一つの会社が複数の事業や商品を手がけるとき、設備や販売網、ブランド、ノウハウなどを共有することで、それぞれを別の会社が行うより費用を安くできる効果のことです。「扱う範囲(幅)を広げることで得をする」点がポイントです。一つの商品を大量に作るほど1個あたりの費用が下がる「規模の経済」と対で問われます。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
同じような商品を売っていても、会社によって費用のかかり方が違います。その理由の一つが、すでに持っている店舗や配送の仕組みを別の事業にも使い回せるかどうかです。安さの源が「量」なのか「事業の幅」なのかで、会社が取るべき作戦が変わるため、二つを分けて考えるようになりました。
具体例
セブン-イレブンは、商品を売るための店舗とレジ、配送網をそのまま使って、公共料金の支払いや宅配便の受付、ATMのサービスまで扱っています。新しいサービスのために別の店舗を建てる必要がないので、費用を抑えられます。
試験での引っ掛け
規模の経済と取り違える選択肢が定番です。「同じ製品の生産量を増やして単価を下げる」と書かれていれば規模の経済で、範囲の経済ではありません。範囲の経済は、量ではなく扱う事業や商品の幅によって費用が下がる効果です。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問31(IPA)
事業コストを低減する方策として"範囲の経済"を追求する方法や"規模の経済"を追求する方法などがある。範囲の経済の追求に基づくコスト低減策として、適切なものはどれ…
正解:共通の基盤技術を利用して複数の事業を行う。
要点:範囲の経済=共通資源を複数事業で共用して費用を下げる
範囲の経済とは、技術・設備・ブランド・販売網といった経営資源を複数の事業で共用することにより、それぞれを単独で行うより総費用が小さくなる効果をいう。共通の基盤技術を土台に複数事業を展開するのはこの典型例である。一方、生産量の拡大による単位コスト低下は規模の経済であり、業務改善や複数工場での同一製品生産は別の論点にあたる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。