稟議(稟議制度)とは?りんぎ
稟議(稟議制度)とは、会議を開かずに、起案者が作成した書類を関係者へ順に回して同意と決裁を得る意思決定の方式。金額や内容に応じて誰まで承認が必要かがあらかじめ定められており、途中で差戻しが起きればやり直す。ワークフローシステムで電子化すると、申請・同意・差戻し・承認の各処理が日時付きで履歴に残るため、誰のところで何日止まっているかを後から追跡できる。
最終更新:2026-10-10
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会社では、一定以上の金額や重要な事柄を、担当者一人の判断だけで進めるわけにはいかない。かといって、そのたびに関係者全員を集めて会議を開けば、日程の調整だけで時間がかかる。そこで、書類を関係者に順に回し、各自が都合のよいときに内容を見て同意していく方式が使われてきた。
具体例
30万円の機器購入を起案した担当者が稟議書を作成し、課長・部長・経理部長の順に回付する。電子稟議システムなら、部長が差し戻した日時と理由が履歴に残るので、申請から承認までに何日かかったかを月次で集計できる。
試験での引っ掛け
履歴から分かるのは「システムが処理した事象」だけである。申請前に一時保存しながら書き直した回数のように、申請操作より前の下書きの経過は記録されないため追跡できない。差戻しの回数や申請から承認までの経過時間は、記録された処理と日時から求められる点と対にして覚える。
関連用語
出た過去問
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問95(IPA)
【中問C:F社のケース続き(テクノロジ)】稟議システムを用いた申請の流れは、通常(1)〜(6)の順番で行われるが、分岐して流れが変わる場合がある。次のうち、流れ…
正解:問題があれば差戻しを行う際の処理
要点:差戻しだけが申請者へ処理を戻す分岐になる
通常の流れは申請から同意、承認へと一方向に進むが、同意者や承認者が問題を見つけて差戻しを行うと、稟議は申請者が編集して再申請できる状態に戻る。すなわち処理が前の段階へ分岐して戻るのは差戻しであり、他の処理はいずれも順路上の一過程にすぎない。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問96(IPA)
【中問C:F社のケース続き(マネジメント)】稟議システムによって履歴として保存された内容から、確認できないものはどれか。
正解:申請前の修正回数
要点:申請前の一時保存は履歴に残らず追跡できない
このシステムは申請・同意・差戻し・承認の各処理が実行された時点で入力項目と日時を履歴に残すが、申請前の一時保存の内容は履歴として残さないと定められている。したがって、申請するまでに何度書き直したかは履歴から分からない。日時や差戻し回数、申請から承認までの経過時間は、記録された処理と日時から求められる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。