実用新案権とは?
実用新案権とは、物品の形状・構造・組み合わせに関する簡易な技術的アイデア(考案)を保護する産業財産権の一つ。特許権が高度な発明を対象とするのに対し、実用新案権は実体審査を行わずに登録できるため、出願から権利取得までの期間が短いという特徴がある。ただし権利の存続期間は特許権より短く、権利行使の際には技術評価書の提示が必要となる。
ITパスポートの過去問では8回出題されています(2009年度〜2019年度)。
じつようしんあんけん
実用新案権の意味
物品の形状・構造・組み合わせに関する簡易な技術的アイデア(考案)を保護する産業財産権の一つ。特許権が高度な発明を対象とするのに対し、実用新案権は実体審査を行わずに登録できるため、出願から権利取得までの期間が短いという特徴がある。ただし権利の存続期間は特許権より短く、権利行使の際には技術評価書の提示が必要となる。
実用新案権の具体例
文房具メーカーが従来品より使いやすい形状のクリップを考案し、審査期間の短い実用新案登録によって早期に製品を市場に投入した。
実用新案権は試験でどう引っ掛けられる?
実用新案権は出願時に実体審査(新規性・進歩性の審査)を行わずに登録される点が特許権との大きな違いで、権利行使には別途技術評価書が必要になる点が問われやすい。
実用新案権と関連する用語
実用新案権が出た過去問
知的財産権のうち、権利の発生のために申請や登録の手続を必要としないものはどれか。
正解:著作権
要点:著作権は創作と同時に発生し登録不要(無方式主義)
著作権は、著作物が創作された時点で自動的に発生する(無方式主義)ため、申請や登録をしなくても権利が認められる。これに対し特許権・実用新案権・意匠権は産業財産権で、特許庁への出願と登録という手続を経てはじめて権利が発生する。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問15(IPA)コンピュータソフトウェアを使った新しいビジネスの方法に関して取得できる知的財産権として,適切なものはどれか。
正解:特許権
要点:ビジネスモデルはソフトと結び付けば特許権の対象になる
コンピュータソフトウェアを用いた新しい事業の仕組みは、技術的思想の創作としていわゆるビジネスモデル特許の形で特許権の対象になり得る。意匠権は物品の外観のデザイン、実用新案権は物品の形状・構造に関する考案、商標権は商品やサービスの目印を保護するもので、いずれも事業の方法そのものを保護対象とはしない。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問20(IPA)知的財産権のうち、特許庁が定める産業財産権に属さない権利はどれか。
正解:著作権
要点:産業財産権は特許・実用新案・意匠・商標の四つ。著作権は含まない
産業財産権は特許庁が所管する特許権・実用新案権・意匠権・商標権の四つで、いずれも出願と登録によって権利が発生する。著作権は文化庁が所管し、創作した時点で自動的に発生する(無方式主義)ため、産業財産権には含まれない。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問29(IPA)事業者の信用維持や需要者の混同を回避するために、更新の申請を繰り返すことで、実質的に永続的な権利保有が可能な工業所有権はどれか。
正解:商標権
要点:更新で永続保有できる工業所有権は商標権だけ
商標権は、商品やサービスの目印となるマーク・名称を保護する権利で、存続期間は登録から10年だが、更新登録の申請を繰り返すことで期間を延長し続けられる。これは、長く使われた目印に蓄積した信用を守り、消費者が出所を取り違えないようにするためである。特許権・実用新案権・意匠権はいずれも存続期間が満了すると権利が消滅し、更新による延長はできない。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問21(IPA)知的財産権のうち、全てが産業財産権に該当するものの組合せはどれか。
正解:意匠権、実用新案権、特許権
要点:産業財産権は特許・実用新案・意匠・商標の4つ。著作権は別
産業財産権は特許庁が所管する4つの権利、すなわち特許権、実用新案権、意匠権、商標権を指す。いずれも出願と登録によって権利が発生する点が共通している。一方、著作権は創作した時点で自動的に発生し、登録を要件としない権利であって産業財産権には含まれない。したがって著作権を含まない組合せが正解となる。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問23(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。