定期発注方式とは?ていきはっちゅうほうしき
定期発注方式とは、あらかじめ決めた間隔(毎週月曜、10日ごとなど)で発注し、そのたびに今後の需要の予測と現在の在庫を見て発注する量を計算する発注方式。発注する時期は決まっているが、量は毎回変わる。在庫が決まった水準(発注点)まで減ったら決まった量を発注する発注点方式(定量発注方式)と対になる。
最終更新:2026-10-10
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在庫は多く持てば品切れは防げるが、置き場所と資金を食う。少なすぎれば品切れで売り逃す。単価が高い品や、売れ行きの波が大きい品は、決まった量を機械的に頼むと余ったり足りなくなったりしやすい。そこで手間はかかるが、発注のたびに需要を予測して量を決める方式が使われる。手間をかけるだけの価値がある重要な品目に向く。
具体例
セブン-イレブンの店舗では、決まった時刻に商品ごとに発注し、天気や地域の行事から売れ行きを予想して量を決めている。定期発注方式の考え方に近い。考え方は一言で「次に頼んだ品が届くまで店を回せる量を頼む」。たとえば発注間隔が10日、調達期間(発注してから品物が届くまでの日数)が5日なら、次の発注は10日後、その品が届くのはさらに5日後なので、15日分を見込む。1日20個売れる見込みなら15日×20個=300個。予想より多く売れたときの品切れに備える安全在庫50個を足し、いま店にある在庫120個と、頼んだがまだ届いていない量(発注残)0個を引くと、300個+50個−120個−0個=230個を発注する。式にすると、発注量=(発注間隔+調達期間)×1日の予想使用量+安全在庫−現在の在庫量−発注残。
試験での引っ掛け
「時期が一定で量が変わる」のが定期発注方式、「量が一定で時期が変わる」のが発注点方式で、この入れ替えが定番。式の穴埋めでは、発注間隔と調達期間の両方を足すこと、安全在庫は足し、在庫と発注残は引くことを確かめる。発注費用と在庫を持つ費用の合計が最小になる量(経済的発注量)は、決まった量を発注する発注点方式の側で使う考え方。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問7(IPA)
一定期間ごとに最適量を発注する方式を定期発注方式という。この定期発注方式で購買品を調達するに当たり、発注サイクルを10日、納入リードタイムを5日、1日の平均消費…
正解:480
要点:定期発注量=(サイクル+LT)×消費量+安全在庫-在庫-発注残
定期発注方式の発注量は、発注サイクルと納入リードタイムを合わせた期間の消費量に安全在庫を加え、現在庫と発注残を差し引いて求める。本問では対象期間が10日+5日=15日、その間の消費量は15×50=750個。これに安全在庫30個を加えた780個から、在庫300個と発注残0個を引いて480個となる。
出典:令和5年度 秋期 ITパスポート試験 問24(IPA)解説で登場
需要量が年間を通じて安定している場合において、定量発注方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。
正解:最適な発注量は、発注費用と在庫維持費用の総額が最小となる場合である。
要点:定量発注は発注点で一定量、最適量はEOQ(経済的発注量。費用が最小の発注量)で決まる
定量発注方式は、在庫量があらかじめ決めた発注点まで減った時点で、毎回同じ量を発注する方式である。このときの発注量は経済的発注量の考え方で決められ、まとめ買いによる発注費用の減少と在庫を抱える維持費用の増加が釣り合い、両者の合計が最小になる量が最適とされる。定期的に日を決めて発注したり毎回需要予測で量を決めたりするのは定期発注方式の特徴である。
出典:令和6年度 秋期 ITパスポート試験 問24(IPA)
式は定期発注方式で原料の発注量を求める計算式である。a〜cに入れる字句の適切な組合せはどれか。 発注量=( a +調達期間)× 毎日の使用予定量 + b - 現…
正解:a:発注間隔 b:安全在庫量 c:現在の発注残
要点:定期発注量=(発注間隔+調達期間)×使用量+安全在庫−在庫−発注残
定期発注方式は、あらかじめ決めた間隔ごとに発注し、そのつど必要量を計算します。次回の発注分が届くまでの期間は「発注間隔+調達期間」なので、この日数に1日あたりの使用量を掛けた量が必要になります。これに安全在庫量を加え、すでに手元にある在庫量と、発注済みでまだ届いていない発注残を差し引いた量が発注量です。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。