名寄せとは?なよせ
名寄せは、別々に登録されている同じ人物や同じ会社のデータを、氏名・住所・生年月日・電話番号などを手がかりに見つけ出し、1人(1社)分にまとめる作業。もとは銀行が1人の顧客の複数の口座を取りまとめる手続を指す言葉で、いまはデータ分析の前の下準備(データの品質を整える作業)の一つとしても使われる。ITパスポートでは、銀行の口座を顧客ごとに一元管理する手続の名前として問われ、シラバスではデータ利活用の活用例に挙がる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
顧客のデータは、窓口・ネット・支店・部署ごとに別々に登録されることが多く、同じ人が「山田太郎」「山田 太郎」「ヤマダタロウ」のように何件にも分かれて残る。そのままでは1人の顧客がどれだけ取引しているかが分からず、同じ人にダイレクトメールを3通送ったり、集計の数字がずれたりする。こうした食い違いを解消して「1人=1件」に戻すために名寄せが行われる。
具体例
銀行が破綻したとき、預金保険制度では預金者1人あたり元本1,000万円とその利息までが保護される。そのため銀行は、同じ人が普通預金・定期預金・別の支店などに分けて持つ口座を、ふだんから預金者ごとに名寄せしておく必要がある。会社の業務でも、営業部のExcelの顧客名簿と通販サイトの会員データを合わせるとき、「株式会社」の位置や全角・半角の違いをそろえてから同じ会社を1件にまとめるのが名寄せである。
試験での引っ掛け
名寄せは「表記をそろえること」だけではなく、「同一の相手のデータを1つに束ねること」まで含む。氏名だけで束ねると同姓同名の別人を1人にしてしまうため、住所や生年月日など複数の項目を突き合わせる。似た選択肢として、データを整理して重複や誤りを直す作業全体はデータクレンジング、部署ごとにデータがばらばらに閉じている状態はデータサイロと呼ぶ。
関連用語
出た過去問
出典:令和6年度 秋期 ITパスポート試験 問13(IPA)
金融機関では、同一の顧客で複数の口座をもつ個人や法人について、氏名又は法人名、生年月日又は設立年月日、電話番号、住所又は所在地などを手掛かりに集約し、顧客ごとの…
正解:名寄せ
要点:名寄せは同一顧客のデータを突き合わせ一元管理する作業
名寄せは、氏名・住所・生年月日などの属性を手掛かりに、別々に登録されている同一人物・同一法人のデータを突き合わせて一つにまとめる作業です。金融機関では預金保険の対象額を把握するためなどに欠かせない手続で、表記ゆれや重複登録の整理も伴います。複数の金融機関の口座情報を横断表示するアカウントアグリゲーションとは目的も仕組みも異なります。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。