フェールセーフ・フェールソフトとは?
フェールセーフ・フェールソフトとは、フェールセーフは故障や誤操作が発生した際に、システムが安全な状態になるように設計する考え方。フェールソフトは一部に故障が生じても、故障した部分を切り離し、性能を落としてでも全体の運転を継続させる(縮退運転)設計の考え方。
ITパスポートの過去問では4回出題されています(2009年度〜2023年度)。
ふぇーるせーふ・ふぇーるそふと
フェールセーフ・フェールソフトの意味
フェールセーフは故障や誤操作が発生した際に、システムが安全な状態になるように設計する考え方。フェールソフトは一部に故障が生じても、故障した部分を切り離し、性能を落としてでも全体の運転を継続させる(縮退運転)設計の考え方。
フェールセーフ・フェールソフトの具体例
信号機が故障したときに全方向を赤にして事故を防ぐのはフェールセーフの考え方。飛行機のエンジンが1つ故障しても残りのエンジンで飛行を続けられるようにするのはフェールソフトの考え方。
フェールセーフ・フェールソフトは試験でどう引っ掛けられる?
名前の似た考え方が並ぶと取り違えやすい。壊れたとき安全な側へ倒して止めるのがフェールセーフ、機能を落としてでも動かし続けるのがフェールソフト、そもそも人が誤った操作をしても危険が起きないようにするのがフールプルーフ。故障しても性能を落とさずに動き続けるフォールトトレランスとも別で、フェールソフトは性能や機能が落ちること(縮退運転)を受け入れる点が違う。信号機を全部赤にするのは「止める」側なのでフェールセーフ。
フェールセーフ・フェールソフトと関連する用語
フェールセーフ・フェールソフトが出た過去問
フールプルーフの考え方として、適切なものはどれか。
正解:人間がシステムの操作を誤ってもシステムの安全性と信頼性を保持する。
要点:フールプルーフは誤操作しても危険に至らせない設計
フールプルーフは、利用者が誤った操作をしても危険な状態に至らないよう、あらかじめ入力を制限したり確認を求めたりする設計思想である。誤りが起きた後の被害を抑えるフェールセーフや、故障しても機能を維持するフォールトトレランスとは、着目点が異なる。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問67(IPA)フェールセーフの説明として、適切なものはどれか。
正解:故障や操作ミスが発生しても、安全が保てるようにしておく。
要点:フェールセーフは故障時に安全側へ倒す設計
フェールセーフは、故障や誤操作が起きたときに、危険な状態にならない側へ動作させて安全を確保する設計思想である。信号機が故障時に赤を表示する、ガス機器が異常時に自動で止まるといった例が典型である。障害時に機能を縮小して動かし続けるのはフェールソフト、誤操作をそもそも受け付けないようにするのはフールプルーフである。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問65(IPA)システムや機器の信頼性に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:故障などでシステムに障害が発生した際に、システムの処理を続行できるようにすることをフォールトトレランスという。
要点:障害時も処理を続けるのがフォールトトレランス
フォールトトレランスは、障害が起きても機器を多重化するなどして処理を続けられるようにする考え方である。他の3つの記述は内容自体は正しいが用語の当てはめが入れ替わっている。安全側に停止させるのがフェールセーフ、誤操作しても問題が起きないようにするのがフールプルーフ、高品質な部品で故障そのものを避けるのがフォールトアボイダンスにあたる。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問64(IPA)フールプルーフの考え方を適用した例として、適切なものはどれか。
正解:利用者がファイルの削除操作をしたときに、"削除してよいか"の確認メッセージを表示する。
要点:フールプルーフは誤操作をしても危険にならない設計
フールプルーフは、利用者が誤った操作をしても危険な結果にならないよう、あらかじめ設計で防ぐ考え方です。削除前に確認を求める仕組みは、誤操作をその場で食い止める典型例です。故障時に備える他の選択肢はフォールトトレラントやフェールソフトの考え方になります。
出典:令和5年度 秋期 ITパスポート試験 問93(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。