スパイラルモデルとは?すぱいらるもでる
スパイラルモデルとは、システムをいくつかの部分(サブシステム)に分け、部分ごとに設計→開発→評価を繰り返しながら、らせんを描くように少しずつ完成度を高めていく開発モデル。1回りするたびに利用者の意見とリスクの評価を反映できるため、要求が固まりきらない開発に向く。ITパスポートでは、後戻りを想定しないウォータフォールモデル、試作品で要求を確かめるプロトタイピングモデルと並べ、特徴を選ばせる形で出る。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
上流から下流へ一度だけ流すやり方は、作るものが最初から決まっているときは効率がよい。ところが実際には、利用者は動くものを見て初めて「思っていたのと違う」と気付く。最後のテストでそれが分かると、要件定義まで戻る大きな手戻りになる。それなら、小さく作って見せて直す、を何度も回した方が間違いに早く気付け、損失も小さい。この考え方が反復型の開発であり、スパイラルモデルはその代表である。
具体例
販売管理システムを受注・在庫・請求の3つに分け、まず受注の部分だけを設計して作り、営業部に実際に触ってもらって画面と項目を直す。次の回りで在庫、その次に請求、と広げていく。営業部は最初の数か月で自分たちの意見が形になるのを確認できるので、完成間際の大きな作り直しが起きにくい。
試験での引っ掛け
プロトタイピングモデルとの取り違えが出題点で、プロトタイピングは要求を確かめるために試作品を作る手法、スパイラルはリスクを評価しながら反復して本体を育てていくモデルである。ウォータフォールモデルは要件定義→設計→プログラミング→テストと順に進め、各工程の完了を判定してから次へ移る進め方で、要求が明確で仕様変更が少ない開発に向く、という対比で問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問42(IPA)
図のように、改良及び機能追加を繰り返すことによって利用者の要求の変動に柔軟に対処したシステム開発を行う開発モデルはどれか。
正解:スパイラルモデル
要点:スパイラルモデルは工程の反復で改良を重ねる開発方式
スパイラルモデルは、システムを複数の部分に分け、分析から評価までの工程を繰り返しながら、機能を追加・改良して完成に近づけていく開発モデルである。各回の評価結果を次の反復に反映できるため、要求の変化に柔軟に対応しやすい。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問32(IPA)解説で登場
ソフトウェア開発モデルの一つであるウォータフォールモデルの記述として、適切なものはどれか。
正解:システム開発の工程を段階的に分割し、前工程の成果物に基づいて後工程の作業を順次進めていく手法である。
要点:ウォータフォールは工程を順に進め手戻りを前提としない
ウォータフォールモデルは、要件定義・設計・製造・テストといった工程を順に区切り、前の工程の成果物を確定させてから次へ進める開発手法である。工程ごとに成果物と進捗が明確で管理しやすい反面、後の工程で要件の誤りが判明すると手戻りが大きくなる。試作品で要求を固めるプロトタイピングや、反復して作り込むスパイラルモデルとの違いを押さえたい。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問46(IPA)
ソフトウェア開発モデルには,ウォータフォールモデル,スパイラルモデル,プロトタイピングモデル,RADなどがある。ウォータフォールモデルの特徴の説明として,最も適…
正解:開発工程ごとの実施すべき作業が全て完了してから次の工程に進む。
要点:ウォータフォールは工程完了後に次工程へ進む
ウォータフォールモデルは、要件定義・設計・実装・テストといった工程を順に進め、前の工程の成果物を確定させてから次へ進む開発モデルである。工程の区切りが明確で管理しやすい半面、後戻りの負担が大きい。反復や試作を前提とする他のモデルとはこの点が異なる。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 26. 開発プロセス・手法 > (2) 主なソフトウェア開発モデルに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。