エキスパートシステムとは?えきすぱーとしすてむ
エキスパートシステムは、医師や技術者などの専門家(エキスパート)の知識を「もし〜ならば〜」という規則(ルール)の形で書き集め、その規則を当てはめて推論することで、専門家の代わりに診断や助言を出すコンピュータの仕組み。規則を蓄えた部分を知識ベース(ナレッジベース)、規則を当てはめて結論を導く部分を推論エンジンという。ITパスポートでは、データから自分で規則性を見つける機械学習やディープラーニングと区別させる形で出題される。
最終更新:2026-10-10
ITパスポートを最短で暗記・合格する →背景
専門家の数は限られ、経験の浅い人が同じ判断をできるようになるまでには長い年月がかかる。そこで、専門家の頭の中にある判断の筋道を規則として書き出しておけば、専門家がいない場所でも同じ判断ができると考えられた。1970〜80年代のAI研究の中心となった考え方で、人が整理した知識を使うため、判断の理由を規則として説明しやすいという特徴がある。
具体例
1970年代に米国スタンフォード大学で作られたMYCIN(マイシン)は、感染症の専門医の判断を約600の規則にまとめ、患者の症状や検査結果から原因の細菌と使うべき抗生物質を提案した。身近なところでは、ヘルプデスクの「パソコンが起動しない→電源ランプは点くか→点かなければ電源ケーブルを確認」のように、症状から対処を順にたどる仕組みも同じ考え方である。
試験での引っ掛け
機械学習・ディープラーニングとの取り違えが定番。エキスパートシステムは人が整理して書いた規則を使い、機械学習はデータから規則性を自分で見つける(ディープラーニングは、何層にも重ねた人工の神経回路で特徴を自ら見つける機械学習の一種)。また、家電や自動車に組み込まれて特定の機能を担う組込みシステムとも違う。規則は人が書いて直し続ける必要があり、規則が増えるほど矛盾が出やすいことが弱点である。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。