ROIとは?あーるおーあい
ROIとは、Return On Investment(投資利益率)の略で、投じた金額に対してどれだけの利益が得られたかを示す指標。ROI=利益÷投資額×100(%)で計算し、利益は投資による効果額から投資額を差し引いた額とする。規模の異なる投資案を同じ土俵で比べられる。情報システムへの投資評価にも用いる。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
投資の候補が複数あるとき、効果額の大きい案が必ずしも有利とは限らない。10億円かけて1億円得る案と、1億円かけて3,000万円得る案では、効率で見れば後者が勝つ。分母に投資額を置いて割合に直すことで、この比較ができるようになる。基本情報技術者試験ではIT投資を事前・中間・事後の各段階で評価する文脈で出題される。
具体例
投資額2,000万円のシステムが5年間で累計3,000万円の効果を生むなら、利益は3,000万円−2,000万円=1,000万円で、ROIは1,000÷2,000×100=50%。複数の案件を同じ式で並べ、限られた予算をどこへ配分するかの判断材料にする。
試験での引っ掛け
分母が投資額である点が要で、総資産を分母に置くROA(総資産利益率)、自己資本を分母に置くROE(自己資本利益率)とは別の指標。比率なので利益の金額規模は表せず、将来の金額を現在価値に割り引かないため、お金の時間的な価値(今の100万円は将来の100万円より価値が高い)を扱うNPV(正味現在価値)やIRR(内部収益率)とは前提が違う点も問われる。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問77(IPA)
ROIを説明したものはどれか。
正解:投資額に見合うリターンが得られるかどうかを、利益額を分子に、投資額を分母にして算出するものである。
要点:ROIは利益÷投資額で投資効率を比率で表す指標
ROIは投資利益率で、投資額に対してどれだけの利益が得られたかを、利益を投資額で割って比率として表す指標である。比率であるため規模の異なる案件どうしを比較しやすい。現在価値の合計を求めるのはNPV、合計がゼロになる割引率を求めるのはIRR、回収に要する期間を求めるのは回収期間法である。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問65(IPA)
投資案件において、5年間の投資効果をROI(Return On Investment)で評価した場合、四つの案件a〜dのうち、最もROIが高いものはどれか。ここ…
正解:a
要点:ROIは利益の絶対額ではなく投資額に対する比率で比べる
ROIは5年間の利益合計を投資額で割って求める。案件aは利益合計135に対し投資100で1.35、案件bは合計240に対し200で1.20、案件cは合計360に対し300で1.20、案件dは合計525に対し400で約1.31となる。したがって最も高いのは案件aである。利益の絶対額が最大なのはdだが、投資効率で見るとaが上回る点が要点である。
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問50(IPA)
投資案件において、5年間の投資効果をROI(Return On Investment)で評価した場合、四つの案件a〜dのうち、最もROIが高いものはどれか。ここ…
正解:a
要点:ROIは利益額でなく投資額に対する比率で比較する
ROIは5年間の利益合計を投資額で割って求める。案件aは利益合計135に対し投資100で1.35、案件bは合計240に対し200で1.20、案件cは合計360に対し300で1.20、案件dは合計525に対し400で約1.31である。したがって最も高いのは案件aとなる。利益の絶対額が最大なのはdだが、投資効率で比べるとaが上回る。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。