MIPSとは?みっぷす
MIPS(Million Instructions Per Second:1秒あたりの百万命令)は、CPU が1秒間に実行できる命令の数を百万単位で表した性能の指標。1命令の平均実行時間の逆数で求める。例えば平均20ナノ秒(1ナノ秒=10億分の1秒)なら、1秒間に 1÷(20×10⁻⁹)=5,000万命令で 50MIPS。命令ごとの時間(またはクロック数)と出現する割合が表で与えられる場合は、重み付き平均で平均実行時間を出してから計算する。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
CPU の速さを比べるには、クロック周波数(1秒間の刻みの数)だけでは足りない。1命令に何クロックかかるか(CPI:Cycles Per Instruction)が CPU ごとに違うからである。そこで「1秒に何命令こなせるか」を直接数える指標が使われてきた。
具体例
Arm 社の CPU の性能資料では、MIPS を基にした DMIPS(Dhrystone MIPS:決まったテスト用プログラムで測った値)が「1MHz あたり何 DMIPS」の形で示されることがある。過去問の形では「クロック 1GHz・平均 CPI 5 なら、1秒に10億÷5=2億命令で 200MIPS」と順に計算する。
試験での引っ掛け
スループット(単位時間あたりにこなす仕事の量)や応答時間(指示してから反応が返るまでの時間)と取り違えさせる選択肢が出る。MIPS は命令の数の指標で、仕事の量ではない。小数を含む計算(科学技術計算など)の速さは、命令の数ではなく1秒あたりの計算回数を表す FLOPS(FLoating-point Operations Per Second:1秒あたりの浮動小数点演算の回数。浮動小数点数はコンピュータで小数を表す形式)で測り、MIPS とは別の指標。また計算では「ナノ(10⁻⁹)」と「百万(10⁶)」の桁の扱いで間違えやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問9(IPA)
平均命令実行時間が20ナノ秒のコンピュータがある。このコンピュータの性能は何MIPSか。
正解:50
要点:MIPS=1÷平均命令実行時間(秒)÷100万。20nsなら50MIPS
MIPSは1秒間に実行できる命令数を百万単位で表した指標である。1命令に20ナノ秒=20×10のマイナス9乗秒かかるので、1秒あたりの実行命令数は 1 ÷ (20×10^-9) = 5000万命令となる。5000万は50×10^6なので50MIPSとなる。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問8(IPA)
動作クロック周波数が700MHzのCPUで,命令実行に必要なクロック数及びその命令の出現率が表に示す値である場合,このCPUの性能は約何MIPSか。
正解:100
要点:MIPS=クロック周波数÷加重平均クロック数
まず1命令あたりの平均クロック数を求めます。4×0.3+8×0.6+10×0.1=1.2+4.8+1.0=7クロックです。動作クロック周波数700MHzを7で割ると1秒間に100×10^6命令、すなわち約100MIPSとなります。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問9(IPA)
動作クロック周波数が700MHzのCPUで,命令実行に必要なクロック数及びその命令の出現率が表に示す値である場合,このCPUの性能は約何MIPSか。
正解:100
要点:MIPS=クロック周波数(MHz)÷平均クロック数
まず1命令あたりの平均クロック数を求めると、4×0.3+8×0.6+10×0.1=1.2+4.8+1.0=7.0クロックとなる。700MHzを7で割ると毎秒1億命令、すなわち100MIPSである。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。