稼働率とMTBF・MTTRとは?
稼働率とMTBF・MTTRとは、MTBF(平均故障間隔)はシステムが正常に稼働している時間の平均、MTTR(平均修理時間)は故障してから修理・復旧するまでの時間の平均。稼働率は「MTBF÷(MTBF+MTTR)」で求められ、システムが正常に稼働している時間の割合を示す。
基本情報技術者試験の過去問では13回出題されています(2016年度〜2025年度)。
かどうりつとえむてぃーびーえふ・えむてぃーてぃーあーる
稼働率とMTBF・MTTRの意味
MTBF(平均故障間隔)はシステムが正常に稼働している時間の平均、MTTR(平均修理時間)は故障してから修理・復旧するまでの時間の平均。稼働率は「MTBF÷(MTBF+MTTR)」で求められ、システムが正常に稼働している時間の割合を示す。
稼働率とMTBF・MTTRの具体例
MTBFが90時間、MTTRが10時間のシステムの稼働率は 90÷(90+10)=0.9(90%)と計算できる。直列システムの稼働率は各装置の稼働率の積、並列(冗長化)システムの稼働率は「1-(各装置の非稼働率の積)」で求める。
稼働率とMTBF・MTTRは試験でどう引っ掛けられる?
直列接続(両方とも稼働して初めて全体が稼働)と並列接続(どちらか一方が稼働していれば全体が稼働)で、全体の稼働率を求める計算式(積を使うか、非稼働率の積を1から引くか)を取り違えやすい。
稼働率とMTBF・MTTRと関連する用語
稼働率とMTBF・MTTRが出た過去問
サービスマネジメントシステムにおけるサービスの可用性はどれか。
正解:あらかじめ合意された時点又は期間にわたって,要求された機能を実行するサービス又はサービスコンポーネントの能力
要点:可用性=合意した期間に要求機能を果たせる能力
サービスマネジメントにおける可用性とは、合意した時点や期間にわたって、必要とされる機能をサービスが果たせる能力を指します。稼働率などの指標で表され、SLAで目標値を取り決めるのが一般的です。継続性は災害など深刻な事象への備え、有効性は計画した結果の達成度合いを指し、可用性とは区別されます。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問55(IPA)事業継続計画で用いられる用語であり、インシデントの発生後、次のいずれかの事項までに要する時間を表すものはどれか。(1) 製品又はサービスが再開される。(2) 事…
正解:RTO
要点:RTOは再開までの時間目標、RPOは戻すデータの時点目標
RTOは目標復旧時間で、障害発生から業務やサービスを再開させるまでに許容できる時間の目標を表す。これに対しRPOは目標復旧時点で、どの時点のデータまで戻すことを許すかという「時間軸上の位置」を示す指標である。MTBFとMTTRは信頼性・保守性の指標で、事業継続計画の目標値ではない。
出典:令和1年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問57(IPA)2台のコンピュータを並列に接続して使うシステムがある。それぞれのMTBFとMTTRを次の表に示す。どちらか1台が稼働していればよい場合,システム全体の稼働率は何…
正解:99.8
要点:並列の稼働率は1-(1-A1)(1-A2)。両方停止の確率を引く
稼働率は MTBF÷(MTBF+MTTR) で求める。1台目は480÷500=0.96、2台目は950÷1000=0.95である。並列でどちらか1台稼働すればよいので、システム全体の稼働率は「両方同時に停止する確率」を1から引き、1-(1-0.96)×(1-0.95)=1-0.04×0.05=0.998、すなわち99.8%となる。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問15(IPA)図のように,1台のサーバ,3台のクライアント及び2台のプリンタがLANで接続されている。このシステムはクライアントからの指示に基づいて,サーバにあるデータをプリ…
正解:a(1-(1-b)³)(1-(1-c)²)
要点:並列冗長の稼働率は1−(1−稼働率)^台数、直列は積
直列に必要な要素は稼働率を掛け合わせ、並列の冗長構成は「全部が同時に停止する確率」を1から引いて求める。クライアント3台はどれか1台動けばよいので稼働率は1−(1−b)の3乗、プリンタ2台も同様に1−(1−c)の2乗になる。サーバは1台で必須、LANの稼働率は1なので、全体はaにこの2つを掛けた式になる。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問14(IPA)システムの稼働率に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:MTBFを変えずにMTTRを短くできれば,システムの稼働率は向上する。
要点:稼働率=MTBF÷(MTBF+MTTR)。長く動き短く直すほど高い
稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)で表され、平均故障間隔が長いほど、また平均修理時間が短いほど高くなる。MTBFを保ったままMTTRを短縮すれば分母だけが小さくなるので稼働率は上がる。逆にMTBFやMTTRの一方だけが等しくても、もう一方が異なれば稼働率は一致しない。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問15(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。