移行計画とは?いこうけいかく
移行計画は、今使っている古いシステムから新しいシステムへ切り替える作業を、事前に文書にまとめた計画。移行の方式(一斉に切り替える・部分ごとに順に切り替える・新旧を並べて動かす)、日程と体制、データの移し替え、移行リハーサル(本番前の予行演習)、移行してよいかの判断基準、関係者への通知、そして失敗したときに中止して旧システムに戻す(切り戻す)判断基準と手順を定める。試験では、「失敗する可能性を前提に、中止と切り戻しの基準を決めておく」ことが適切な記述として問われる。
最終更新:2026-10-10
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システムの切替えでは、会社の業務やお客さんへのサービスを長く止められない。準備が足りないまま切り替えて新システムが動かないと、旧システムにも戻れずに業務が止まる。だから、うまくいかなかった場合まで含めて、切替えの手順を前もって決めて検証しておく必要がある。
具体例
みずほ銀行は、新しい勘定系システム(預金や送金の記録を扱う中心のシステム)MINORI への移行を、2018 年から 2019 年にかけて、ATM やネットバンキングを止める週末を何度も設けて段階的に行った。一度に全部を切り替えず、回ごとに移す範囲を分けてリスクを抑えるのが、移行計画で方式を選ぶ意味である。
試験での引っ掛け
「移行は成功する前提で計画し、切り戻しは考えない」という選択肢は誤り。中止・切り戻しの判断基準と手順を決めておくのが正しい。方式の比較では、新旧を並べて動かす並行運用は最も安全だが手間と費用が二重にかかり、一斉に切り替える方式は短期間で済むが失敗の影響が大きい、という長所と短所を入れ替えた選択肢に注意する。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問56(IPA)
システムの移行計画に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:移行計画書には、移行作業が失敗した場合に旧システムに戻す際の判断基準が必要である。
要点:移行計画には失敗時に旧システムへ戻す判断基準が要る
移行は失敗する可能性を前提に計画する必要があり、どの状態になったら中止して旧システムへ戻すのかという判断基準(および切戻し手順)をあらかじめ決めておく。これが無いと、障害発生時に判断が遅れ業務が長時間止まる。データ量が多い場合はむしろ事前に分割して移し、切替時の作業を最小化するのが定石である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。