機会損失(機会費用)とは?
機会損失(機会費用)とは、ある案を選んだことで得られなくなった、他の案の利益のことです。実際に現金が出ていく費用ではないため会計帳簿には現れませんが、意思決定の良し悪しを比べるうえでは費用として扱います。品切れで売り逃した利益も機会損失の代表例です。
基本情報技術者試験の過去問では2回出題されています(2016年度〜2019年度)。
きかいそんしつ
機会損失(機会費用)の意味
ある案を選んだことで得られなくなった、他の案の利益のことです。実際に現金が出ていく費用ではないため会計帳簿には現れませんが、意思決定の良し悪しを比べるうえでは費用として扱います。品切れで売り逃した利益も機会損失の代表例です。
機会損失(機会費用)の具体例
在庫を絞った結果、月に100個の注文を断ったとします。1個あたりの利益が500円なら5万円の機会損失です。これと、在庫を増やしたときに増える保管費用や廃棄リスクを突き合わせて、どこまで在庫を持つかを決めます。空きサーバを他業務に回せなかった場合も同じ考え方です。
機会損失(機会費用)は試験でどう引っ掛けられる?
支出を伴わないため「損失ゼロ」と数えてしまう誤りが典型です。逆に、すでに支払ってしまい取り戻せない費用(埋没原価)は、これからの選択では比較対象に入れません。この二つは向きが正反対なので混同しないようにします。
機会損失(機会費用)と関連する用語
機会損失(機会費用)が出た過去問
ロングテールを説明したものはどれか。
正解:インターネットを活用したオンラインショップなどでは,販売機会が少ない商品でもアイテム数を幅広く取りそろえることによって,機会損失のリスクを減らす効果がある。
要点:ロングテールは売れ筋以外の多品種の合計が収益を生む
ロングテールは、売れ筋ではない多数の商品の売上を合計すると無視できない規模になるという考え方である。実店舗と違って陳列棚の制約がないネット販売では、幅広い品ぞろえを維持でき、少量しか売れない商品からも収益を得て機会損失を減らせる。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問74(IPA)表の条件でA〜Eの商品を販売したときの機会損失は何千円か。
正解:2,400
要点:機会損失は需要が仕入を上回った分の逸失利益の合計
機会損失は、需要が仕入数を上回ったために売り逃した分の利益である。商品Aは100個不足で1千円ずつ100千円、Dは200個不足で4千円ずつ800千円、Eは300個不足で5千円ずつ1,500千円となる。合計は100+800+1,500=2,400千円である。BとCは仕入数が需要を上回っており売り逃しは生じないので、機会損失には含めない。
出典:令和1年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問78(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。