レイテンシとは?れいてんしー
レイテンシとは、データを送り出してから相手に届くまでに生じる遅れの時間。往復(送って応答が返るまで)で測る場合は RTT(Round Trip Time、往復の遅延時間)と呼んで区別する。距離、途中の機器での処理、混雑の度合いで決まり、小さいほど反応が速い。回線の最大の運べる量を表す帯域幅や、実際に単位時間あたり運べた量を表すスループットとは別の指標で、両方を見ないと通信の性能は判断できない。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
回線の性能は長く「何Mbpsか」で語られてきたが、これは太さの話であって、往復にかかる時間の話ではない。動画のように大量に運ぶ用途では太さが効く一方、遠隔操作や対戦ゲーム、オンライン会議のように相手の反応を待つ用途では、太くしても遅れは縮まらない。効く指標が用途によって違うため、この2つを分けて扱う。
具体例
東京と大阪を光回線で往復すると、おおむね10ミリ秒台の遅れになる。一方、赤道上空約3万6千kmの静止衛星を経由する通信は、地上→衛星→地上だけで片道約7万2千kmを進むため、片道で約0.24秒、往復では0.5秒近い遅れが原理的に避けられない。Starlinkのように低い軌道の衛星を使う方式は、この距離を縮めることで遅れを小さくしている。
試験での引っ掛け
遅れが小さいことと、たくさん運べることは別の性質である。帯域幅を広げても、距離や経由する機器の数が変わらなければ遅れはほぼ同じまま残る。逆に混雑して待ち行列ができると、帯域幅に余裕があっても遅れだけが伸びる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問35(IPA)
地上から高度約36,000kmの静止軌道衛星を中継して,地上のA地点とB地点で通信をする。衛星とA地点,衛星とB地点の距離がどちらも37,500kmであり,衛星…
正解:0.26
要点:衛星通信の遅延=経路長÷光速+中継遅延。片道でも上下2区間
電波が進む距離は、A地点から衛星までと衛星からB地点までの合計で37,500km×2=75,000km、すなわち7.5×10^7mである。これを3×10^8m/秒で割ると伝搬時間は0.25秒。ここに衛星の中継遅延10ミリ秒=0.01秒を加えて0.26秒となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。