スケールアップ・スケールアウトとは?
スケールアップ・スケールアウトとは、処理能力を増やす2つの方法。スケールアップは1台の性能を上げる、スケールアウトは台数を増やす。クラウドでは利用量に応じて自動的に増減させることもでき、繁忙期だけ能力を増やす使い方と費用の関係が問われる。
基本情報技術者試験の過去問では3回出題されています(2017年度〜2018年度)。
すけーるあっぷ・すけーるあうと
スケールアップ・スケールアウトの意味
処理能力を増やす2つの方法。スケールアップは1台の性能を上げる、スケールアウトは台数を増やす。クラウドでは利用量に応じて自動的に増減させることもでき、繁忙期だけ能力を増やす使い方と費用の関係が問われる。
スケールアップ・スケールアウトの具体例
年末の受注集中に備え、クラウド上のサーバ台数を12月だけ3倍に増やす設定にした。増設分は自動で追加・削除されるため、機器を買い足す場合と違って費用は使った期間分だけで済み、閑散期は元の台数へ戻る。
スケールアップ・スケールアウトは試験でどう引っ掛けられる?
1台の性能向上には上限があり、また増強のために停止が必要な場合がある。一方、台数を増やす方式はどんな処理でも有効とは限らず、処理を分割できる仕組みがあることが前提になる。
スケールアップ・スケールアウトと関連する用語
スケールアップ・スケールアウトが出た過去問
システムの性能を向上させるために,スケールアウトが適しているシステムはどれか。
正解:参照系のトランザクションが多いので,複数のサーバで分散処理を行っているシステム
要点:スケールアウトが効くのは参照系など分散しやすい処理
スケールアウトはサーバの台数を増やして処理を分担させる方式なので、処理を独立した単位に分けられるシステムほど効果が出ます。参照中心のトランザクションは更新の競合が起きにくく、複製したサーバへ振り分けるだけで台数に応じて性能が伸びます。逆に更新や整合性維持が中心のシステムでは、台数を増やすほど同期のオーバヘッドが増えて頭打ちになります。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問12(IPA)Webシステムにおいて,Webサーバとアプリケーション(AP)サーバを異なる物理サーバに配置する場合のメリットとして,適切なものはどれか。
正解:負荷が軽い静的コンテンツへのリクエストはWebサーバで処理し,負荷が重い動的コンテンツへのリクエストはAPサーバで処理するように,クライアントからのリクエストの種類に応じて処理を分担できる。
要点:Webは静的、APは動的と分担して負荷特性ごとに最適化する
Webサーバは静的コンテンツの配信、APサーバは業務ロジックの実行という役割分担ができる。物理的に分けることで負荷の性質に応じて資源を割り当てられ、片方だけを増強するスケールアウトもしやすくなる。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問13(IPA)システムのスケールアウトに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:既存のシステムにサーバを追加導入することによって、システム全体の処理能力を向上させる。
要点:スケールアウトは台数を増やす拡張、スケールアップは性能を上げる拡張
スケールアウトは、サーバの台数を増やして負荷を分散させることでシステム全体の処理能力を高める方法である。1台あたりの性能ではなく台数で能力を稼ぐ点が特徴で、比較的安価な機器を並べて拡張できる。これに対し1台をより高性能な機器に置き換える方法はスケールアップと呼ばれ、区別して覚える必要がある。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問15(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。