キャッシュフロー計算書とは?きゃっしゅふろーけいさんしょ
キャッシュフロー計算書とは、一定期間に手元の現金がどれだけ増減したかを、営業活動・投資活動・財務活動の3つに分けて示す財務諸表。損益計算書の利益は未回収の売上や在庫を含むため、利益が出ていても現金が尽きる黒字倒産が起こりうる。その資金の実態を見るための表。営業活動によるキャッシュフローの表示方法には、収入と支出を取引の種類ごとに総額で並べる直接法と、税引前当期純利益から出発して調整する間接法がある。間接法で調整するのは、減価償却費(高い設備の費用を使う年数に分けて計上した費用で、現金は出ていかない)や売上債権(売ったがまだ代金を受け取っていない分)の増減など。直接法・間接法のどちらでも算出される金額は同じになる。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
掛け売りが当たり前の商習慣では、売った時点で売上を計上するので、代金が入る前でも帳簿上は利益が立つ。入金が数か月先なのに仕入れや給与の支払いが先に来れば、黒字のまま資金が尽きて事業が止まる。この食い違いを表に出すため、日本では2000年3月期から上場企業に開示が義務づけられた。
具体例
減価償却費は現金が出ていかない費用なので、利益に足し戻して営業活動の区分に表れる。税引前利益1,000万円・減価償却費300万円・売上債権の増加200万円なら営業活動によるキャッシュフローは1,100万円。工場設備の購入は投資活動のマイナス、銀行からの借入れは財務活動のプラスになる。
試験での引っ掛け
区分の振り分けが出題の中心。税引前当期純利益・減価償却費・売上債権や棚卸資産の増減は営業活動、設備や有価証券の売買は投資活動、借入れと返済・増資・配当は財務活動に入る。減価償却費は費用なのに加算する、という向きを逆に覚えやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問77(IPA)
キャッシュフロー計算書において,営業活動によるキャッシュフローに該当するものはどれか。
正解:商品の仕入による支出
要点:本業の売買・経費は営業CF、資産売買は投資CF
キャッシュフロー計算書は、営業活動・投資活動・財務活動の3区分でキャッシュの動きを表します。営業活動によるキャッシュフローは本業の売買や経費に伴う収支で、商品の仕入による支出はここに含まれます。固定資産の売買は投資活動、株式発行や借入金の返済は財務活動に分類されます。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。