MSTPとは?えむえすてぃーぴー
MSTPとは、IEEE 802.1sで規定された冗長化方式で、VLAN群をインスタンスという単位へ割り当て、そのインスタンスごとに独立したスパニングツリーを走らせる。ツリーの本数をVLAN数からインスタンス数へ減らせるため、VLAN単位で計算するPVST+よりスイッチの処理負荷が軽く、単一ツリーのSTPと違って上流リンクを用途別に使い分けられる。
最終更新:2026-10-06
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ループを防ぐため冗長リンクを論理的に止めるのがスパニングツリーだが、単一ツリーでは用意した予備リンクが常時遊ぶ。かといってVLANの数だけツリーを作ると、数百VLANでは計算量がスイッチの処理能力を超える。その中間としてインスタンス単位にまとめたのがMSTPで、装置側の資源制約から生まれた妥協点にあたる。
具体例
VLAN10〜19をインスタンス1、VLAN20〜29をインスタンス2として別々のスイッチをルートにすれば、上流2本のリンクを両方とも使える。ただし工場の制御網では収束に秒オーダーかかって制御周期に間に合わないため、リング用のMRPやHSR/PRPのような数ミリ秒級の冗長方式を選ぶ判断になる。
試験での引っ掛け
「VLANごとに1本のツリー」ではなく「VLANをまとめたインスタンスごとに1本のツリー」である点が要。同じMSTリージョンとみなされるにはリージョン名・改訂番号・VLANとインスタンスの対応表が全スイッチで一致している必要があり、1台でも違うと別リージョン扱いになって狙った分散にならない。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。