保守性とは?ほしゅせい
保守性とは、JIS X 25010の製品品質モデルの主特性の一つで、修正のしやすさを表す。副特性はモジュール性・再利用性・解析性・修正性・試験性。組込みでは出荷後に現地へ行けないことが多く、遠隔で原因を特定できるログや自己診断、部分更新できるファームウェア構造まで含めて、方式設計の段階で作り込む対象になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
製品の費用は出荷で終わらない。フィールドで不具合が1件出るたびに、再現・切り分け・修正版の検証・配布が発生し、出荷台数が多いほど総額に効いてくる。後から直しやすい構造にするかどうかは開発中の工数と出荷後の費用の交換であり、シラバスでも保守性設計として要求水準を立案する対象に置かれている。
具体例
機種ごとに変わる部分をHALと設定テーブルへ寄せて上位を共通化し(モジュール性・修正性)、異常時の内部状態を不揮発領域に残して回収時に読めるようにし(解析性)、外部入力をスタブに置き換えてPC上で回帰試験を回せる構造にする(試験性)。これらを数値と手段の形で非機能要件に書き、設計レビューの判定項目にする。
試験での引っ掛け
保守要員の人数や保守契約の話に流れがちだが、品質特性としての保守性は製品そのものの性質であって運用体制ではない。また試験性は「テストが実施済みであること」ではなく「テストしやすい構造か」を指す。使用性と紛らわしいときは、対象が利用者か保守者かで切り分ける。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問23(IPA)解説で登場
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの4 開発技術 > 2. 設計 > (8) ソフトウェア品質に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。