第一者監査・第二者監査・第三者監査とは?だいいちしゃかんさ・だいにしゃかんさ・だいさんしゃかんさ
第一者監査・第二者監査・第三者監査とは、監査を行う主体と被監査主体の関係による監査の三分類。第一者監査は組織が自らを対象に行う内部監査、第二者監査は委託元や取引先など利害関係のある当事者が相手方に対して行う監査、第三者監査は利害関係のない独立した機関が行う監査を指す。この順に監査人の独立性の水準が高まり、報告結果を誰が信頼の根拠にできるかが変わる。
最終更新:2026-10-06
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監査の結果を誰が信じられるかは、監査した者が対象からどれだけ離れているかで決まる。自組織で行う点検は事情に通じている反面、改善を迫る相手が身内であるため厳しさが揺らぎやすく、対外的に信頼を示す根拠にはなりにくい。かといって取引先ごとに個別の立入監査を受け入れれば、被監査側の負担が際限なく積み上がる。この二つの制約を調停するために類型が整理されており、試験でも「その場面でどの類型が適切か」を問う形で出る。
具体例
一般社団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が管轄するISMS適合性評価制度で、認証機関が行う審査が第三者監査にあたる。同じ組織の内部監査部門が年度監査計画に沿って実施する監査が第一者、委託元が委託先のデータセンタに赴いて行う監査が第二者となる。
試験での引っ掛け
「外部の者が行うかどうか」で第二者と第三者を分けない。分岐点は利害関係の有無であり、委託元による監査は外部の者でありながら当事者なので第二者にとどまる。認証や対外的な保証の根拠として使えるのは、利害関係のない機関による第三者監査だけである。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
JIS Q 19011:2012における第二者監査に該当するものはどれか。
正解:業務委託先である子会社へのシステム監査
要点:第二者監査は取引先など利害関係のある当事者が行う監査
JIS Q 19011では監査を三つに区分する。第一者監査は組織が自ら行う内部監査、第二者監査は顧客など利害関係のある外部の当事者が行う監査、第三者監査は認証機関など独立した外部機関による監査である。委託元が業務委託先に対して行う監査は取引関係にある当事者による監査なので第二者監査に該当する。
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問3(IPA)解説で登場
システム監査基準(平成16年)の前文に記述されている基準の利用目的はどれか。
正解:監査人の行為規範として,システム監査業務の品質を確保し,有効かつ効率的に監査を実施するために利用する基準である。
要点:システム監査基準は監査人の行為規範で監査の品質を確保する
システム監査基準は、監査人が守るべき行為規範として位置付けられている。これによって監査業務の品質を一定水準に保ち、有効かつ効率的な監査の実施を可能にすることが利用目的である。判断の尺度を示すのは管理基準の役割であり、また基準は内部監査・外部監査、保証型・助言型のいずれにも適用される。
出典:令和3年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問2(IPA)
JIS Q 19011:2019(マネジメントシステム監査のための指針)における“第一者監査”はどれか。
正解:内部監査部門が事業部門を対象として行う監査
要点:第一者監査は組織が自組織を対象に行う内部監査を指す
JIS Q 19011では、監査を実施する主体と対象の関係で第一者・第二者・第三者に分類する。第一者監査は組織が自らを対象に行う内部監査、第二者監査は取引先など利害関係のある外部の当事者による監査、第三者監査は認証機関など独立した外部組織による監査である。内部監査部門が自社の事業部門を監査するのは典型的な第一者監査に当たる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。