タイム・アンド・マテリアル契約(T&M)とは?たいむあんどまてりあるけいやく
タイム・アンド・マテリアル契約(T&M)とは、合意した単価に実際の作業量を掛けて対価を決める契約形態。単価を先に固定する点は定額契約に、総額が実績で動く点は実費償還契約に近い中間形で、作業範囲を着手前に確定できない案件で用いる。監査では、工数実績を裏づける記録と上限額の取り決めが、発注者側の統制として働いているかが問われる。
最終更新:2026-10-06
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範囲の読めない案件を定額で結ぼうとすると、受注側は不確実性を織り込んだ価格を積み、発注側は使わない分まで払うことになる。逆に実費をそのまま償還する形では、原価の妥当性を発注側が検証できない。単価だけを先に固定し数量を実績で精算する形は、この双方の不合理を調停するために広まった。監査人にとっては、数量が水増しされても発注者が気づけない構造をどう補うかが論点になる。
具体例
経済産業省とIPAの「情報システム・モデル取引・契約書」は、要件が固まらない工程に準委任を充てる考え方を示している。実務では役割別の月額単価、契約上限額、期間を定め、月次の作業報告と工数記録を検収の根拠とする。監査人はその記録を入退館記録や課題管理表と突合する。
試験での引っ掛け
実費償還契約と同一視すると誤る。実費償還は原価に手数料を上乗せする方式、T&Mは単価×数量で計算する。上限額(NTE)や期間を定めなければ発注者のコスト負担に歯止めが無く、そこが定額契約との最大の差になる。また作業報告書だけを証拠にすると自己申告の追認になるため、独立した記録との突合が要る。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。