課金方式(従量課金・逓減課金)とは?かきんほうしき
課金方式(従量課金・逓減課金)とは、サービス利用料の算出ルールを、何を単位に、どういう単価曲線で計算するかで定めたもの。利用量に一定単価を掛ける従量課金と、利用量が増えるほど単位単価を下げる逓減課金が代表であり、どの指標を課金基準に置くかで利用者と提供者の双方の行動が変わる。
最終更新:2026-10-06
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設備を丸ごと買い取ってもらう販売形態では、使う量が読めない利用者は過大な投資を強いられ、提供者も導入のたびに商談が重くなる。使った分だけ払う形にすればこの障壁は下がるが、今度は大口の利用者に規模の利点が返らない。単価を段階的に下げる仕組みは、小口の参入しやすさと大口の継続利用という相反する誘因を、同じ料金表の中で両立させるために考えられた。
具体例
AWSのS3は保存容量の階層が上がるほどGB単価が下がる逓減型、Lambdaは実行回数と実行時間に単価を掛ける従量型で、同じ事業者の中で方式が使い分けられている。社内配賦でも、利用時間・トランザクション件数・保存容量・利用者ID数のどれを基準にするかで部門ごとの負担が変わるため、想定利用量を当てて請求額を試算してから決める。
試験での引っ掛け
逓減課金は累計額のグラフの傾きが利用量の増加につれて緩やかになる曲線で、累計額そのものが減るわけではない。単位単価が下がることと支払総額が下がることを混同しない。また従量課金は利用が少ないときに安いだけで、変動が大きい業務では固定料金より総額が上振れすることがあり、有利不利は想定利用量に依存する。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問55(IPA)
ITサービスにおけるコンピュータシステムの利用に対する課金を逓減課金方式で行うときのグラフはどれか。ここで、グラフの縦軸は累計の課金額を示す。
正解:使用量の増加とともに課金額の増加率が徐々に小さくなっていく、上に凸の右肩上がりの折れ線グラフ
要点:逓減課金は使うほど単価が下がり累計曲線が上に凸になる
逓減課金方式は、使用量が増えるほど単位当たりの課金単価が下がる方式である。縦軸が累計課金額なのでグラフは右肩上がりだが、傾き(単価)が次第に小さくなるため上に凸の形になる。使用量が増えるほど割安になるボリュームディスカウントの考え方である。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問55(IPA)
SaaS(Software as a Service)による新規サービスを提供するに当たって、顧客への課金方式を検討している。課金方式①〜④のうち、想定利用状況…
正解:210
要点:各課金方式の月間売上を年換算し、費用を引いて最大の利益を選ぶ
各課金方式の月間売上を計算すると、①4,000×250=100万円、②700×1,500=105万円、③300×3,300=99万円、④1,600×650=104万円となる。最も高いのは②で、年間では105×12=1,260万円。ここから年間運用費用1,050万円を引くと年間利益は210万円となり、ウが正解。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。