生体認証の精度指標(FRR・FAR)とは?せいたいにんしょうのせいどしひょう
生体認証は照合の類似度としきい値の比較で合否を決めるため、2種類の誤りが避けられない。他人を通してしまう割合が他人受入率(FAR)、本人を弾いてしまう割合が本人拒否率(FRR)で、しきい値を厳しくすると前者は下がり後者は上がる。両者が一致する等誤り率(EER、CERとも)を方式間の比較に使う。
最終更新:2026-10-06
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生体認証は、照合の結果が一致・不一致の二値ではなく類似度という連続量で出る点がパスワードと決定的に違う。どこで線を引くかを運用側が決めなければならず、その線の位置で安全性と使い勝手が同時に動いてしまう。この綱引きを感覚ではなく数値で議論するために、2種類の誤りを別々の率として定義し、比較用の1点をEERとして置いた。
具体例
静脈認証や虹彩認証を入退室管理に使う場面でしきい値を厳しくすると、指の乾燥や顔の角度で本人が弾かれる苦情が増え、扉を押さえ合う共連れを誘発してかえって危うくなる。そこでFRRを業務が回る水準に抑えたうえで、ICカードとの二要素にして全体としての受入れの甘さを補う設計を採る。
試験での引っ掛け
しきい値を厳しくするとFARが下がりFRRが上がる、という向きを逆に覚えやすい。「安全側に倒す=厳しくする=他人を受け入れにくく、本人も弾かれやすい」と結び付けて覚えるとよい。EERは低いほど総合性能が高いと読む。また生体情報は漏えいしても作り直せず、パスワードのような再発行ができない点も他の認証要素との決定的な違いになる。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問45(IPA)
虹彩認証に関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
正解:他人受入率を顔認証と比べて低くすることが可能である。
要点:虹彩認証は識別能力が高く他人受入率を低く抑えられる非接触方式
虹彩は個人ごとの模様の複雑さが非常に高く、生体認証の中でも識別能力が高い方式です。そのため他人を誤って本人と認めてしまう他人受入率を、顔認証より低く抑えることができます。虹彩の模様は生涯ほとんど変化せず、接触もしないため遺留物からの偽造も困難です。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. 情報セキュリティ > (8) 情報セキュリティに関する技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。