抜取検査とは?
抜取検査とは、ロットから一部を抜き取って検査し、その結果でロット全体の合否を判定する検査方式のこと。全数検査に比べて費用と時間を大きく減らせる一方、判定は標本にもとづく推測になるため、良いロットを不合格にしてしまう生産者危険(α)と、悪いロットを合格させてしまう消費者危険(β)が必ず残る。ロットの不良率と合格確率の関係を描いたOC曲線を使うと、抜取数と合格判定個数を変えたときに両者の危険がどう動くかを読み取れる。抜取数を増やすほど曲線は立ち、判別の精度は上がるが検査費用は増える。検査によって製品が使えなくなる破壊検査や、単価が低く数量が多い部品では抜取検査が前提になる。
応用情報技術者試験の過去問では2回出題されています(2018年度〜2022年度)。
ぬきとりけんさ
抜取検査はどういう意味?
抜取検査とは、ロットから一部を抜き取って検査し、その結果でロット全体の合否を判定する検査方式のこと。全数検査に比べて費用と時間を大きく減らせる一方、判定は標本にもとづく推測になるため、良いロットを不合格にしてしまう生産者危険(α)と、悪いロットを合格させてしまう消費者危険(β)が必ず残る。ロットの不良率と合格確率の関係を描いたOC曲線を使うと、抜取数と合格判定個数を変えたときに両者の危険がどう動くかを読み取れる。抜取数を増やすほど曲線は立ち、判別の精度は上がるが検査費用は増える。検査によって製品が使えなくなる破壊検査や、単価が低く数量が多い部品では抜取検査が前提になる。
抜取検査の具体例は?
YKKのファスナーの引張強度試験のように、検査すると製品そのものが使えなくなる破壊検査では、全数検査ができないため抜取検査で行う。食品メーカーの内容量検査のように、大量かつ低単価で全数を測る費用が見合わない工程でも同じ考え方をとる。
抜取検査は試験でどう引っ掛けられる?
生産者危険と消費者危険を取り違えやすい。生産者危険は品質の良いロットが不合格になる確率、消費者危険は品質の悪いロットが合格してしまう確率で、損をする側が逆になる。OC曲線の縦軸はロットの合格確率であって不良率ではない点、抜取数を増やしても危険がゼロにはならない点も狙われる。
抜取検査と関連する用語は?
抜取検査が出た過去問は?
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問75(IPA)
横軸にロットの不良率,縦軸にロットの合格率をとり,抜取検査でのロットの品質とその合格率との関係を表したものはどれか。
正解:OC曲線
要点:OC曲線は不良率と合格率の関係を示す抜取検査の特性曲線。
OC曲線(検査特性曲線)は、横軸にロットの不良率、縦軸にそのロットが合格する確率をとり、抜取検査の判定基準がロットの品質をどう選り分けるかを表したグラフである。不良率が上がるほど合格率は下がる右下がりの曲線となり、生産者危険と消費者危険の大きさを読み取れる。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問3(IPA)
製品100個を1ロットとして生産する。一つのロットからサンプルを3個抽出して検査し、3個とも良品であればロット全体を合格とする。100個中に10個の不良品を含む…
正解:178/245
要点:抜取検査の合格確率は非復元抽出の積で求める
非復元抽出なので、1個目が良品の確率90/100、2個目が89/99、3個目が88/98を掛け合わせます。90×89×88 / (100×99×98) = 704,880 / 970,200 を約分すると178/245になります。
最終更新:2026-08-29/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。