実施権(ライセンス契約)とは?
実施権(ライセンス契約)とは、特許権などの知的財産権を持つ権利者が、対価(ライセンス料・ロイヤルティ)と引き換えに、他者にその発明や技術を使用することを許可する権利。権利者以外の者にはその権利を主張できない独占的な「専用実施権」と、複数の相手に許諾できる「通常実施権」があり、企業は自社技術を他社に提供して収益化したり、逆に他社の技術を活用したりする際に用いる仕組みである。権利者(ライセンサー)は自社で製造・販売する以外に、他社(ライセンシー)へ技術やブランドの使用を許諾することで、ロイヤリティという追加の収益源を確保でき、自社だけでは展開しきれない市場へ広げることもできる。
応用情報技術者試験の過去問では11回出題されています(2017年度〜2025年度)。
じっしけん
実施権(ライセンス契約)の意味
特許権などの知的財産権を持つ権利者が、対価(ライセンス料・ロイヤルティ)と引き換えに、他者にその発明や技術を使用することを許可する権利。権利者以外の者にはその権利を主張できない独占的な「専用実施権」と、複数の相手に許諾できる「通常実施権」があり、企業は自社技術を他社に提供して収益化したり、逆に他社の技術を活用したりする際に用いる仕組みである。権利者(ライセンサー)は自社で製造・販売する以外に、他社(ライセンシー)へ技術やブランドの使用を許諾することで、ロイヤリティという追加の収益源を確保でき、自社だけでは展開しきれない市場へ広げることもできる。
実施権(ライセンス契約)の具体例
特許を保有する部品メーカーが、その特許技術を使用する権利を他の製造業者にライセンス契約で許諾し、売上に応じたロイヤルティ収入を得る。
実施権(ライセンス契約)は試験でどう引っ掛けられる?
専用実施権を設定すると、権利者自身もその範囲では発明を実施できなくなる場合がある点や、通常実施権は複数の企業に重複して許諾できる点が区別のポイントになりやすい。またライセンス契約は権利を保有したまま利用を許諾する契約で、権利そのものを移す譲渡契約とは権利の帰属先が違う。
実施権(ライセンス契約)と関連する用語
実施権(ライセンス契約)が出た過去問
MPEG4などに存在するパテントプールの説明として,適切なものはどれか。
正解:複数の企業が自社の特許権をもち寄り,特許権を一括して管理する仕組み
要点:パテントプールは複数企業の特許を集約し一括許諾する仕組み。
パテントプールは、ある規格の実現に必要な特許を複数の企業が持ち寄り、一括して管理・ライセンスする仕組みである。利用者は個々の権利者と個別交渉せずに、まとめて実施許諾を得られるため、規格の普及が進みやすくなる。MPEG関連の標準規格などで採用されている。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問70(IPA)クリエイティブコモンズの説明はどれか。
正解:著作物の共有をより円滑に行うために,再利用の許諾条件を著作者があらかじめ明示する枠組みを策定して普及させようとする活動及びその運営主体である団体名
要点:クリエイティブ・コモンズは再利用条件を事前明示する枠組み。
クリエイティブ・コモンズは、著作者が「表示」「非営利」「改変禁止」などの条件をあらかじめ示すことで、許諾を個別に取らなくても再利用できるようにする枠組み(CCライセンス)を策定・普及させている団体およびその活動である。著作権を放棄するのではなく、利用条件を明示して共有を円滑にする点が特徴である。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問78(IPA)TLO(Technology Licensing Organization)の役割として、適切なものはどれか。
正解:大学の研究成果の特許化及び企業への技術移転の促進
要点:TLOは大学の研究成果を特許化して企業へ技術移転する橋渡し役
TLOは、大学等の研究成果を発掘して特許化し、その特許を企業へライセンスすることで産業界への技術移転を促進する機関です。得られた収益を研究者や大学へ還元し、次の研究へつなげる循環を生み出す役割を担います。
出典:令和1年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問70(IPA)MPEG-4などに存在するパテントプールの説明として、適切なものはどれか。
正解:複数の企業が自社の特許権をもち寄り、特許権を一括して管理する仕組み
要点:パテントプールは複数企業の特許を集めて一括管理する
パテントプールは、ある規格の実施に必要な特許を複数の企業がもち寄り、一括して管理・ライセンスする仕組みである。利用者は個々の権利者と交渉せずまとめて許諾を受けられるため、MPEG-4のように多数の特許が関わる標準規格の普及を後押しする。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問70(IPA)オープンソースライセンスのGNU GPL(GNU General Public License)の説明のうち,適切なものはどれか。
正解:GPLであるソースコードの派生物のライセンスは,無条件にGPLとなる。
要点:GPLはコピーレフトで派生物にも同じライセンスが及ぶ
GPLはコピーレフトを採用しており、GPLのソースコードを組み込んで作った派生物を配布する場合、その派生物全体にもGPLを適用しなければならない。一部だけを使った場合でも派生物であればGPLが及び、開発者が別のライセンスを選ぶことはできない。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問19(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。