コピーレフトとは?こぴーれふと
コピーレフトとは、著作権を保持したまま、改変や再配布を認める条件として、派生物にも同じ自由な利用条件を課すライセンスの考え方。自由を将来にわたって連鎖させることで、自由なソフトウェアを改変して非公開の独占ソフトへ囲い込むことを防ぐ。GPLが代表例にあたる。OSSライセンスを、義務の連鎖の有無で二分する軸でもある。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
著作権は既定では複製と改変を禁じる方向に働くため、何も宣言しなければソフトウェアは共有できない。かといって権利を放棄すると、第三者が改変版を非公開のまま配布でき、改良がコミュニティへ戻らない。権利を持ったうえで「同じ条件で配れ」と義務づける、という逆手の使い方がコピーレフトである。
具体例
GPLが適用されたソフトウェアを改変して配布する場合、改変後のソースコードも同じGPLで公開する義務が生じる。Linuxカーネルがこの形を採る。一方でBSDライセンスやApacheライセンスは非コピーレフト型で、派生物を非公開にしてよい。
試験での引っ掛け
「著作権の放棄」や「無償であること」と結びつける誤解が定番。コピーレフトは著作権を保持したうえで条件を課す仕組みで、有償配布も禁じていない。またGPLの義務は配布した相手に対して生じるもので、社内利用にとどまる限りソース公開の義務は生じない。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問19(IPA)解説で登場
オープンソースライセンスのGNU GPL(GNU General Public License)の説明のうち,適切なものはどれか。
正解:GPLであるソースコードの派生物のライセンスは,無条件にGPLとなる。
要点:GPLはコピーレフトで派生物にも同じライセンスが及ぶ
GPLはコピーレフトを採用しており、GPLのソースコードを組み込んで作った派生物を配布する場合、その派生物全体にもGPLを適用しなければならない。一部だけを使った場合でも派生物であればGPLが及び、開発者が別のライセンスを選ぶことはできない。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問16(IPA)解説で登場
表は,OSSのライセンスごとに,そのライセンスのOSSを利用したプログラムを配布するとき,ソースコードを公開しなければならないかどうかを示す。a~dに入れるライ…
正解:a:GPL b:LGPL c:MPL d:BSD
要点:公開義務の強さはGPL>LGPL>MPL>BSDの順
GPLは強いコピーレフトで、改変物も静的・動的いずれのリンクでもソース公開義務が及ぶ。LGPLはライブラリ用に緩和され、改変物と静的リンクには義務が及ぶが、動的リンクなら利用側のソース公開は不要になる。MPLはファイル単位のコピーレフトで、改変したファイルの公開は必要だがリンクした自作部分は対象外。BSDは公開義務のない寛容型ライセンスである。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 5. オープンソースソフトウェア > (1) OSS の種類と特徴,機能,構成に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。