モジュールの結合度とは?
モジュールの結合度とは、モジュール間の依存の強さを表す尺度で、弱いほど良い設計とされる。弱い順に、データ結合、スタンプ結合、制御結合、外部結合、共通結合、内容結合の6段階。結合が強いほど、片方の変更がもう片方に波及し、単体テストも独立して行えなくなる。
応用情報技術者試験の過去問では4回出題されています(2016年度〜2024年度)。
もじゅーるのけつごうど
モジュールの結合度の意味
モジュール間の依存の強さを表す尺度で、弱いほど良い設計とされる。弱い順に、データ結合、スタンプ結合、制御結合、外部結合、共通結合、内容結合の6段階。結合が強いほど、片方の変更がもう片方に波及し、単体テストも独立して行えなくなる。
モジュールの結合度の具体例
顧客レコード全体を渡して郵便番号だけ使うのはスタンプ結合。必要な郵便番号だけを引数で渡せばデータ結合に改善でき、呼び出し側のレコード定義が変わっても呼ばれる側は無傷になる。グローバル変数の共有(共通結合)は、影響範囲の追跡が困難になるため避ける。
モジュールの結合度は試験でどう引っ掛けられる?
制御結合は「処理の切替えフラグを引数で渡す」もので、データ結合と見分けにくい。渡した値で相手の内部の分岐が決まるなら制御結合。また「結合度は高いほど良い」は誤り。良いのは強度(凝集度)が高く、結合度が低い状態。
モジュールの結合度と関連する用語
モジュールの結合度が出た過去問
モジュールの結合度が最も低い,データの受渡し方法はどれか。
正解:単一のデータ項目を引数で受け渡す。
要点:データ結合(単一値を引数で渡す)が最も結合度が低い
モジュール結合度は、大域的データの共有より引数での受渡しのほうが弱く、また構造体などのまとまりを渡すより単一の値を渡すほうが弱い。よって単一のデータ項目を引数で渡す形(データ結合)が最も結合度が低い。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問47(IPA)モジュールの独立性の尺度であるモジュール結合度は、低いほど独立性が高くなる。次のうち、モジュールの独立性が最も高い結合はどれか。
正解:データ結合
要点:結合度が最も弱いのは必要な値だけを渡すデータ結合
モジュール結合度は、弱い順にデータ結合、スタンプ結合、制御結合、外部結合、共通結合、内容結合と分類される。データ結合は、必要な値だけを引数として受け渡す最も弱い結合で、モジュール間の依存が小さく独立性が最も高い。したがって設計上はデータ結合を目指すのが望ましい。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問46(IPA)モジュールの独立性を高めるには、モジュール結合度を低くする必要がある。モジュール間の情報の受渡し方法のうち、モジュール結合度が最も低いものはどれか。
正解:入出力に必要なデータ項目だけをモジュール間の引数として渡す。
要点:結合度はデータ結合が最弱。共通領域や制御の受渡しは避ける
モジュール結合度は弱いほど独立性が高く保守しやすい。選択肢の中では、処理に必要なデータ項目だけを引数として受け渡すデータ結合が最も結合度が低い。共通領域や外部宣言による共有は共通結合や外部結合にあたり、制御用の値を渡して相手の動きを決めるのは制御結合で、いずれもより結合度が高い。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問46(IPA)モジュール結合度に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:大域的なデータを参照するモジュール間の関係は、共通結合である。
要点:大域データ領域の共有は共通結合、単一データ項目の共有は外部結合
モジュール結合度は結合が弱いほど良い設計とされ、弱い順にデータ結合・スタンプ結合・制御結合・外部結合・共通結合・内容結合と並ぶ。共通結合は、複数のモジュールが同じ大域的なデータ領域(構造をもつ共通のデータ群)を共有して参照・更新する関係を指す。したがって大域的なデータを参照し合うモジュール間の関係は共通結合であり、エが正しい。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問46(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。