トータルフロート(全余裕)とは?
トータルフロート(全余裕)とは、プロジェクト全体の完了日を遅らせずに、ある作業を最大どれだけ遅らせられるかを表す余裕日数。作業の最遅開始日から最早開始日を引いて求める。トータルフロートが0の作業をつないだ経路がクリティカルパスになるため、日程計算の結論を出すうえで中心となる値。
応用情報技術者試験の過去問では2回出題されています(2019年度〜2023年度)。
とーたるふろーと
トータルフロート(全余裕)の意味
プロジェクト全体の完了日を遅らせずに、ある作業を最大どれだけ遅らせられるかを表す余裕日数。作業の最遅開始日から最早開始日を引いて求める。トータルフロートが0の作業をつないだ経路がクリティカルパスになるため、日程計算の結論を出すうえで中心となる値。
トータルフロート(全余裕)の具体例
作業Cの最早開始が10日目、最遅開始が14日目ならトータルフロートは4日。Cを4日遅らせても納期は動かないが、5日遅らせた瞬間に全体が1日遅れる。要員が不足したとき、フロートの大きい作業から担当を引き抜くという判断にも使える。
トータルフロート(全余裕)は試験でどう引っ掛けられる?
同じ経路上の複数作業がそれぞれ4日のフロートを持っていても、合計8日遅らせられるわけではない。フロートは経路で共有されるため、1つが使い切れば後続のフロートは消える。
トータルフロート(全余裕)と関連する用語
トータルフロート(全余裕)が出た過去問
クリティカルチェーン法に基づいてスケジュールネットワーク上にバッファを設ける。クリティカルチェーン上にないアクティビティが遅延してもクリティカルチェーン上のアク…
正解:合流バッファ
要点:合流バッファは支流の遅れが本流へ波及するのを吸収する
クリティカルチェーン法では、各作業から安全余裕を抜き出してバッファとしてまとめる。クリティカルチェーン以外の経路がクリティカルチェーンに合流する直前に置くのが合流バッファで、その経路の遅れがクリティカルチェーンへ波及するのを吸収する役割をもつ。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)損益分岐点分析でA社とB社を比較した記述のうち、適切なものはどれか。
正解:安全余裕率はB社の方が高い。
要点:固定費が重い企業は限界利益率が高い反面、損益分岐点も高くなる
限界利益率はA社が(2,000-800)÷2,000=0.6、B社が(2,000-1,400)÷2,000=0.3です。損益分岐点売上高は固定費÷限界利益率でA社900÷0.6=1,500万円、B社300÷0.3=1,000万円となります。安全余裕率は(売上高-損益分岐点売上高)÷売上高なので、A社25%、B社50%でB社のほうが高くなります。
出典:令和1年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問77(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。