テストケース(テストデータと予想結果)とは?
テストケース(テストデータと予想結果)とは、テストで与える入力(テストデータ)と、仕様どおりなら得られるはずの出力(予想結果)を、あらかじめ組にして書き出したもの。実行後に実際の出力と予想結果を1件ずつ突き合わせ、食い違った行が不具合の候補になる。予想結果は必ず仕様書や料金表など「正の資料」から作り、プログラムを動かして得た値を予想結果にしてはいけない。条件の境目ごとに1件ずつ用意すると、少ない件数で広く確かめられる。
応用情報技術者試験の過去問では9回出題されています(2016年度〜2025年度)。
てすとけーす
テストケース(テストデータと予想結果)の意味
テストで与える入力(テストデータ)と、仕様どおりなら得られるはずの出力(予想結果)を、あらかじめ組にして書き出したもの。実行後に実際の出力と予想結果を1件ずつ突き合わせ、食い違った行が不具合の候補になる。予想結果は必ず仕様書や料金表など「正の資料」から作り、プログラムを動かして得た値を予想結果にしてはいけない。条件の境目ごとに1件ずつ用意すると、少ない件数で広く確かめられる。
テストケース(テストデータと予想結果)の具体例
3辺の合計と重量で送料の区分が決まる仕様なら、「60cm・5kg(区分1)」「90cm・10kg(区分2)」「90cm・11kg(区分3)」のように、区分の境目をまたぐ値を選んでテストデータを作り、料金表から読み取った金額を予想結果として並べておく。実行結果が区分2の金額になっていれば、区分1の判定に誤りがあると分かる。
テストケース(テストデータと予想結果)は試験でどう引っ掛けられる?
予想結果と実際の出力が食い違ったとき、誤っているのはプログラム側であって予想結果側ではない、という前提を崩さないこと。また「区分3の出力が全部正しいから不具合はない」と早合点しないことも問われる。テストデータは各条件の範囲に確実に収まる値を選び、境目の値がどちらの区分に入るかを仕様で確かめてから決める。
テストケース(テストデータと予想結果)と関連する用語
テストケース(テストデータと予想結果)が出た過去問
販売管理システムにおいて、起票された受注伝票の入力が、漏れなく、かつ、重複することなく実施されていることを確かめる監査手続として、適切なものはどれか。
正解:販売管理システムから出力したプルーフリストと受注伝票との照合が行われているか、プルーフリストと受注伝票上の照合印を確かめる。
要点:入力の網羅性はプルーフリストと伝票の照合で確かめる
入力の網羅性と重複がないことを確かめるには、入力された結果の一覧と入力元の伝票とを突き合わせる統制が機能しているかを確認すればよい。プルーフリストと受注伝票の照合が実施され、照合印が押されていることを確かめる手続がこれに当たる。テストデータ法や並行シミュレーション法はプログラムの処理内容の正確性を検証する手続であり、入力の網羅性そのものは確認できない。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問59(IPA)あるシステム開発プロジェクトのシステムテストにおけるテスト密度及び欠陥密度の値は,図に示した領域①~領域④のうち,領域④の範囲内であった。品質管理基準に照らして…
正解:システムの欠陥を十分に検出できていない懸念があるので,テストの観点に漏れがないかなど,テストケースの妥当性を確認する。
要点:テスト量が十分で欠陥が少なすぎるときは、テスト観点の漏れを疑う
領域④はテスト密度が基準の80%以上を満たす一方、欠陥密度が基準の80%未満に留まっている範囲である。テストは十分な量を実施したのに欠陥がほとんど出ていないことになり、本当に品質が高いのか、テストの観点が偏って欠陥を見つけられていないのかを見極める必要がある。したがってテストケースの内容が妥当かを確認するのが適切である。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問54(IPA)システム監査における"監査手続"として,最も適切なものはどれか。
正解:監査項目について,十分かつ適切な証拠を入手するための手続
要点:監査手続は十分かつ適切な監査証拠を入手するための具体的手順
監査手続とは、監査項目について結論を裏付けるだけの十分かつ適切な監査証拠を集めるための、具体的な手順のことである。点検法・質問法・突合法・テストデータ法などを、監査項目に応じて組み合わせて実施する。監査計画の立案や報告書の作成は、監査手続そのものではなく前後の工程にあたる。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問59(IPA)エクストリームプログラミング(XP:eXtreme Programming)における“テスト駆動開発”の説明はどれか。
正解:プログラムを書く前にテストケースを作成すること
要点:テスト駆動開発は実装より先にテストを書く進め方
テスト駆動開発は、実装より先にテストケースを書き、そのテストが通るようにコードを書き進める手法である。仕様をテストの形で先に確定させるため、実装の目的が明確になり、修正時の安全網にもなる。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問50(IPA)流れ図において,分岐網羅を満たし,かつ,条件網羅を満たすテストデータの組みはどれか。
正解:(x=1,y=2) と (x=0,y=1) と (x=0,y=2)
要点:分岐網羅は判定の真偽、条件網羅は各条件の真偽を通すこと
分岐網羅は各判定が真になる場合と偽になる場合を通すこと、条件網羅は判定を構成する個々の条件が真と偽の両方を取ることを求める。三つのデータを使うと、一つ目の判定が真と偽の両方を通り、二つ目の判定も真と偽を通り、さらに三つの条件それぞれが真・偽の両方の値を取る組合せになっている。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問48(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。