RPOとは?あーるぴーおー
RPOとは、障害からの復旧時に、データをどの時点の状態まで戻せればよいかを定めた目標。ここで許容した幅がそのまま失われてよいデータの量になり、バックアップを取る間隔を決める根拠になる。復旧までの時間を示すRTOと対にして、事業継続計画へ書き込む。
最終更新:2026-10-06
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バックアップの頻度は「なるべく頻繁に」では決まらない。取得のたびに負荷と費用がかかり、間隔を詰めるほど高くつく。逆に間隔が空くほど、事故のときに手作業で入れ直す量が増える。どこまでの再入力なら業務が耐えられるかを先に決め、そこから間隔を逆算する——その基準がRPOである。紙の伝票が手元に残る業務なら1日分の入れ直しに耐えられる、といった業務側の事情で値が変わる。
具体例
RPOを1時間と決めた業務では、バックアップを少なくとも1時間おきに取り、障害時は最大1時間分の入力をやり直す前提で手順を用意する。一方、金融機関の勘定系のようにデータの欠落が許されない領域では、更新を二重に書き込む構成でRPOを実質ゼロへ近づける。
試験での引っ掛け
RPOは「バックアップの間隔」そのものではなく、失ってよいデータの範囲を示す目標。間隔はそこから決まる結果であって、定義を入れ替えた選択肢は誤りになる。RTOとの取り違えも定番で、RPOは障害発生時点より前を向く指標。値をゼロへ近づけるほど構成の費用が急に上がる点も、判断材料として問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問41(IPA)解説で登場
事業継続計画で用いられる用語であり,インシデントの発生後,次のいずれかの事項までに要する時間を表すものはどれか。 (1) 製品又はサービスが再開される。 (2)…
正解:RTO
要点:RTOは復旧までに許容される時間、RPOはどこまで遡るかの時点
RTO(Recovery Time Objective、目標復旧時間)は、インシデント発生からサービスや事業活動の再開、資源の復旧までに許容される時間を表す指標である。事業継続計画では、どこまでの停止に耐えられるかをRTOとして定め、復旧手順を設計する。
出典:平成29年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問50(IPA)解説で登場
企業活動におけるBCPを説明したものはどれか。
正解:災害やシステム障害など予期せぬ事態が発生した場合でも、重要な業務の継続を可能とするために事前に策定する行動計画のこと
要点:BCPは有事に重要業務を継続するための事前の行動計画
BCP(事業継続計画)は、災害やシステム障害などで通常の業務遂行が困難になった場合に備え、重要業務を目標時間内に再開・継続するための手順や体制、代替手段をあらかじめ定めた計画である。重要業務の絞込みと、RTO・RPOなど目標の設定が中核となる。
出典:平成29年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問4(IPA)
ディザスタリカバリを計画する際の検討項目の一つであるRPO(Recovery Point Objective)はどれか。
正解:システムが再稼働したときに、災害発生前のどの時点の状態までデータを復旧しなければならないかを示す指標
要点:RPOは戻せるデータの時点、RTOは復旧までの時間
RPO(目標復旧時点)は、障害や災害からの復旧時に「どの時点のデータまで戻せればよいか」を示す指標で、許容できるデータ損失量を表す。RPOを短くするほどバックアップやレプリケーションの頻度を上げる必要がありコストが増える。復旧までの時間を表すRTO(目標復旧時間)と混同しないことが重要である。
出典:令和8年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問14(IPA)
A社は従業員200名の電子機器メーカーである。東京に本社があり、新潟に工場がある。A社では、ファイルサーバを次のように運用している。 ・ファイルサーバは本社と工…
正解:a1=火曜日の正午、a2=4.50、a3=CISO
要点:RPOは遡れる時点、復旧時間はフルと増分の合計で見積もる
RPOは、障害時にどこまで過去のデータであれば許容できるかを示す指標です。RPOが72時間なので、金曜日の正午に障害が起きた場合は少なくとも72時間前の火曜日正午時点のデータまで復元できればよいことになります。木曜日正午の障害では、土曜のフルバックアップに火曜と木曜の増分2回を適用するので、4+0.25×2=4.50時間掛かります。またICT継続の計画書は、情報セキュリティを統括する立場であるCISOが承認します。
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 2 サービスマネジメントシステムの計画及び運用 > サービス可用性管理,サービス継続管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。