監査調書とは?かんさちょうしょ
監査調書とは、監査人が実施した手続、入手した証拠、そこから導いた判断の過程を記録した文書。監査意見を支える根拠となり、後から第三者が追跡・再検証できるようにする役割をもつ。監査対象の機密情報を含むため、保管期間と閲覧範囲を定めて厳格に管理する必要がある。
最終更新:2026-10-06
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監査の結論は、監査人が「見た」「確かめた」と申告するだけでは信用されない。何をどこまで確かめたのかを外から検証できて初めて、意見に重みが生まれる。また監査は毎年繰り返されるため、前回どこを見て何を指摘したかが残っていないと、担当者が代わるたびに一から作り直すことになる。証拠と判断の過程を残す仕組みが、監査の品質そのものを支えている。
具体例
「8月3日にサーバ室で入退室ログ100件を突合し、3件に記録漏れを確認した」のように、日付・手続・対象の範囲・結果・判断の根拠まで書き残す。翌年の担当者はこれを見て前回の指摘の経緯をたどれる。システム監査基準でも、監査人は監査調書を作成し一定期間保存すべきとされている。
試験での引っ掛け
監査報告書と役割が違う。報告書は結論と改善提案を経営へ伝える対外的な成果物、調書は結論に至る過程を残す監査人側の記録である。また問題が見つからなかった項目も、確認した事実として調書に残す必要があり、指摘事項だけを書いたものは調書として不十分になる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問40(IPA)
監査調書の説明はどれか。
正解:監査人が行った監査手続の実施記録であり,監査意見の根拠となる。
要点:監査調書は監査手続の実施記録で監査意見の根拠となる
監査調書は、監査人が実施した監査手続とその結果、入手した証拠を記録した文書である。監査意見を裏付ける根拠となるため、一定期間の保存が求められ、通常は公表せず適切に管理する。
出典:平成30年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問39(IPA)解説で登場
正解:システム監査チームが被監査部門から入手したシステム運用記録
要点:監査証拠は結論の裏付けとなる客観的な事実の記録
監査証拠は、監査人の意見や結論の裏付けとなる客観的な事実の記録であり、被監査部門から入手した運用記録などがこれに当たる。一方、監査計画書や監査チーム内の議事録、報告書に記した指摘事項は、監査人自身が作成した文書であって証拠そのものではない(一部は監査調書に位置付けられる)。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。