監査手続とは?
監査手続とは、監査意見の裏づけとなる証拠を集めるための具体的な作業手順。閲覧・質問・観察・突合・再実施などの技法を、確かめたい事項に応じて選ぶ。十分かつ適切な証拠が得られるように組み立てることが求められる。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問では3回出題されています(2017年度〜2022年度)。
かんさてつづき
監査手続の意味
監査意見の裏づけとなる証拠を集めるための具体的な作業手順。閲覧・質問・観察・突合・再実施などの技法を、確かめたい事項に応じて選ぶ。十分かつ適切な証拠が得られるように組み立てることが求められる。
監査手続の具体例
「退職者のIDが確実に停止されているか」を確かめるため、人事の退職者一覧とシステムのアカウント一覧を突き合わせ、停止日の記録を閲覧し、運用担当者に手順を質問する。この組み合わせが監査手続である。
監査手続は試験でどう引っ掛けられる?
担当者への質問だけで済ませるのは不適切。口頭の回答は証拠力が弱く、記録の閲覧や実物の観察と組み合わせて裏づける必要がある。証拠力の強さの比較が出題されやすい。
監査手続と関連する用語
監査手続が出た過去問
監査調書の説明はどれか。
正解:監査人が行った監査手続の実施記録であり,監査意見の根拠となる。
要点:監査調書は監査手続の実施記録で監査意見の根拠となる
監査調書は、監査人が実施した監査手続とその結果、入手した証拠を記録した文書である。監査意見を裏付ける根拠となるため、一定期間の保存が求められ、通常は公表せず適切に管理する。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問40(IPA)アクセス制御を監査するシステム監査人の行為のうち、適切なものはどれか。
正解:データに関するアクセス制御の管理規程を閲覧した。
要点:監査人は閲覧して評価する側で業務自体は行わない
システム監査人は独立した立場で客観的に評価する役割であり、被監査部門の業務そのものを行ってはならない。規程や記録を閲覧して整備・運用状況を確かめる行為は監査手続として適切だが、管理台帳の作成、方針の制定、運用手続の実施は被監査側の業務であり、独立性を損なう。
出典:令和1年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問40(IPA)アクセス制御を監査するシステム監査人の行為のうち、適切なものはどれか。
正解:データに関するアクセス制御の管理規程を閲覧した。
要点:監査人は評価のみ。作成・制定・運用に関与しない
システム監査人は、監査対象から独立した立場で客観的に評価することが求められる。規程の閲覧のような証拠の収集は監査手続そのものであり適切だが、管理台帳の作成や方針の制定、運用手続の実施は被監査部門の業務であって、これらを行うと自分が作ったものを自分で監査することになり独立性が損なわれる。
出典:令和4年度 s 情報セキュリティマネジメント試験 kamokuAB 問36(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。