DHCPとは?でぃーえいちしーぴー
DHCPとは、端末が起動時にIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバなどの設定をサーバから自動で受け取るプロトコル。端末はブロードキャストで要求を出し、最初に届いた提示を採用するため、同じセグメントに偽サーバを置かれると経路や名前解決先ごと奪われる。割り当ては期限(リース期間)付きの貸与である。
最終更新:2026-10-06
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端末ごとに手作業でアドレスを設定していた時代は、重複による通信不能と、持込み端末のたびの申請が運用の重荷だった。配布を自動化した代わりに、「最初に応答した相手を信じる」という認証を欠いた設計を抱えることになった。支援士では、この設計上の弱さを突く攻撃と、ログ調査でのアドレスの扱いの2方向から問われる。
具体例
対策としてスイッチ側のDHCPスヌーピングがあり、正規サーバをつないだポートだけを信頼ポートとして、他ポートから来た応答を破棄する。CiscoのCatalystシリーズなどが実装しており、その過程で作られる対応表をダイナミックARPインスペクションと組み合わせれば、ARPの詐称も併せて止められる。
試験での引っ掛け
調査でIPアドレスを固定の識別子として扱うのが誤り。リースが切れれば同じ端末が別のアドレスになり、返却されたアドレスは別の端末に回る。ログの突合には必ず時刻を伴わせ、払い出し記録・認証ログ・MACアドレスと突き合わせる。固定割当(予約)にしてもMACアドレスは詐称できるため、それ自体は認証にならない。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問19(IPA)
IPv4ネットワークでIPアドレスを割り当てる際に,DHCPクライアントとDHCPサーバ間でやり取りされるメッセージの順序として,適切なものはどれか。
正解:DHCPDISCOVER,DHCPOFFER,DHCPREQUEST,DHCPACK
要点:DHCPはDISCOVER・OFFER・REQUEST・ACKの順
DHCPではまずクライアントがDHCPDISCOVERをブロードキャストし、サーバがDHCPOFFERで貸出し候補を提示します。クライアントが採用するアドレスをDHCPREQUESTで要求し、サーバがDHCPACKで確定します。この4段階の順序が基本です。
出典:令和2年度 10月試験 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問18(IPA)
図のように、サブネット192.168.1.0/24にPCを接続し、サブネット192.168.2.0/24にあるDHCPサーバによってPCのIPアドレスの設定を行…
正解:255.255.255.255
要点:DHCPの最初の問合せは255.255.255.255宛てで送る
アドレスを持たない段階のクライアントは自分のサブネットも分からないため、DHCPDISCOVERは限定ブロードキャストアドレス255.255.255.255宛て(送信元は0.0.0.0)で送出される。同一セグメントにサーバがいない場合は、ルータ上のDHCPリレーエージェントがこれを受け取り、ユニキャストでDHCPサーバへ転送する。したがって最初の問合せの宛先は限定ブロードキャストとなる。
出典:令和5年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問20(IPA)
DHCPのクライアントが、サーバから配布されたIPv4アドレスを、クライアント自身のホストアドレスとして設定する際に、そのアドレスが他のホストに使用されていない…
正解:ARP
要点:IPアドレス重複の確認はARP要求への応答有無で行う
割り当てられたIPアドレスが既に他のホストで使われていないかを確かめるには、そのアドレスを問い合わせるARP要求を送り、応答が返ってくるかを見ればよい。応答があれば同じアドレスを使うホストが存在することになり、重複と判断してサーバへ通知し別のアドレスを要求する。この確認用のARP要求はARPプローブ(使用中かを確かめるための問合せ)とも呼ばれ、自分のアドレスを周囲に知らせるGratuitous ARPとは区別される。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 3. 通信プロトコル > (1) プロトコルとインタフェースに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。