状態遷移図・状態遷移表とは?じょうたいせんいずじょうたいせんいひょう
状態遷移図・状態遷移表とは、システムが取りうる状態と、事象による移り変わりを記述する設計技法。図は状態を節点、遷移を事象付きの矢印で描いて全体像を示し、表は行に状態・列に事象を置いて交差セルへ遷移先を書き、組合せの網羅性を確かめる。組込み・通信プロトコル・画面遷移の設計で使う。
最終更新:2026-10-06
情報処理安全確保支援士を最短で暗記・合格する →背景
入力の順序で挙動が変わる処理は、仕様を文章で書くと「その状態でその操作をしたらどうなるか」が抜ける。抜けた組合せは実装者が場当たりに決めるため、後から想定外の遷移として表面化する。状態と事象の直積を機械的に埋める形にすれば、未定義の組合せが空欄として見える。支援士では、認証やセッション管理の状態設計の漏れがそのまま攻撃の足場になるため、この網羅の考え方が効く。
具体例
TCPの接続確立と切断は CLOSED・LISTEN・SYN_RCVD・ESTABLISHED・TIME_WAIT といった状態遷移として RFC 9293 に定義されている。この定義があるからこそ、SYNフラッド攻撃を「半開きの SYN_RCVD を溜めて資源を枯らす攻撃」として説明できる。
試験での引っ掛け
網羅性の確認に強いのは表で、図は遷移が定義されていない組合せを描かないため抜けに気づけない。逆に全体像の把握は図が優れる。「図のほうが漏れを見つけやすい」とする選択肢は向きが逆。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。