データリネージとは?データリネージ
データリネージとは、あるデータがどこで発生し、どの処理でどう加工されて現在の値になったかという来歴を、経路として記録し可視化する仕組み。誤った数値の原因を上流へさかのぼる調査と、ある表を変えたときに影響が及ぶ先を下流へたどる調査の、両方向に使える点が特徴である。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
データが1つの業務システムに閉じていた時代は、値の出どころを担当者が知っていた。基幹系からデータウェアハウス、BIツールへと多段の加工を挟むようになると、途中の変換を誰が作ったかも分からなくなり、数字が合わないときに切り分けができない。加工の経路を人の記憶ではなくメタデータとして持たせる必要から生まれた。誰がどの時点で値を書き換えたかという証跡としての側面も持つ。
具体例
Apache AtlasやAWS Glueのデータカタログは、ETL処理の定義を読み取って表と列の依存関係を図として保持する。売上レポートの数値が合わないとき、元の受注テーブルとその間の変換処理を画面上でさかのぼって特定できる。
試験での引っ掛け
データカタログと同じものとして覚えると誤る。カタログはどこに何があるかを引く目録、リネージはどこから来てどう加工されたかを追う経路で、いずれもメタデータ管理に含まれるが用途が違う。この表を変えると何が壊れるか、という影響範囲の調査に使えるのはリネージのほうである。
関連用語
出た過去問
出典:令和4年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問21(IPA)
データウェアハウスのメタデータに関する記述のうち、データリネージはどれか。
正解:データがどこから発生し、どのような変換及び加工を経て、現在の形になったかを示す情報であり、データの生成源の特定又は障害時の影響調査に利用できる。
要点:データリネージはデータの発生源と加工経緯をたどる来歴情報
データリネージは、データの発生源から現在の形に至るまでの流れ、すなわちどの系から取り込まれ、どんな変換や集計を経たかという来歴を示すメタデータである。これがあると、集計値の異常が生じたときに遡って原因箇所を特定でき、上流の障害や仕様変更がどの成果物に波及するかという影響調査もできる。データ品質管理やガバナンスの基盤となる情報である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。