システムの信頼性設計(フォールトトレラント・フェールセーフ)とは?
システムの信頼性設計(フォールトトレラント・フェールセーフ)とは、障害を前提にシステムを設計する考え方の分類。フォールトトレラントは構成要素を多重化するなどして、一部が故障しても全体としては正常に動作し続けられるようにする設計。フェールセーフは故障が起きたとき、被害を最小限に抑える安全な状態に移行させる設計。フェールソフトは故障時に機能を縮小してでも稼働を継続させる設計。
情報処理安全確保支援士試験の過去問では4回出題されています(2016年度〜2021年度)。
しすてむのしんらいせいせっけい
システムの信頼性設計(フォールトトレラント・フェールセーフ)の意味
障害を前提にシステムを設計する考え方の分類。フォールトトレラントは構成要素を多重化するなどして、一部が故障しても全体としては正常に動作し続けられるようにする設計。フェールセーフは故障が起きたとき、被害を最小限に抑える安全な状態に移行させる設計。フェールソフトは故障時に機能を縮小してでも稼働を継続させる設計。
システムの信頼性設計(フォールトトレラント・フェールセーフ)の具体例
電車の信号システムで異常を検知したら全列車を停止させる(安全側に倒す)のはフェールセーフの考え方。一部のサーバが故障しても残りのサーバで縮退運転を続けるのはフェールソフトの考え方。
システムの信頼性設計(フォールトトレラント・フェールセーフ)は試験でどう引っ掛けられる?
フェールセーフ(安全重視で止める)とフェールソフト(機能を落としてでも動かし続ける)を混同しやすい。
システムの信頼性設計(フォールトトレラント・フェールセーフ)と関連する用語
システムの信頼性設計(フォールトトレラント・フェールセーフ)が出た過去問
フェールセーフの考えに基づいて設計したものはどれか。
正解:交通管制システムが故障したときには,信号機に赤色が点灯するようにする。
要点:フェールセーフは故障時に安全側へ倒す設計
フェールセーフは、故障が起きたときに安全な側の状態へ移行させる設計思想です。交通管制システムの故障時に信号を赤にすれば、車両が停止して事故を防げます。誤操作を防ぐのはフールプルーフ、冗長化で稼働を続けるのはフォールトトレランスです。
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問22(IPA)情報システムの設計のうち,フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。
正解:ハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
要点:フェールソフトは性能を落としても稼働を続ける設計
フェールソフトは、障害が起きても機能や性能を落としてでもシステムを動かし続ける考え方である。縮退運転(フォールバック)がその典型で、可用性を優先する。これに対し、障害時に安全側へ倒して停止させるのがフェールセーフ、誤操作を受け付けない設計がフールプルーフである。
出典:平成29年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問24(IPA)情報システムの設計の例のうち、フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。
正解:ハードウェアの障害時に、パフォーマンスは低下するが、構成を縮小して運転を続けられるようにする。
要点:フェールソフトは機能を縮退させてでも稼働を続ける設計
フェールソフトは、障害が起きたときにシステムを全面停止させず、機能や性能を落としてでも稼働を継続させる設計思想である。冗長構成の一部が壊れても縮退運転で処理を続ける例が典型となる。安全側に停止させるフェールセーフ、誤操作を受け付けないフールプルーフとの区別が問われやすい。
出典:令和1年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問24(IPA)情報システムの設計の例のうち、フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。
正解:ハードウェアの障害時に、パフォーマンスは低下するが、構成を縮小して運転を続けられるようにする。
要点:フェールソフトは縮退してでも稼働を続ける設計
フェールソフトは、障害が起きても全面停止させず、機能や性能を落としてでも稼働を続けるという考え方である。故障した装置を切り離して縮退運転する構成がその典型で、サービスの継続を優先する。安全な側へ倒して止めるフェールセーフや、誤操作を受け付けないフールプルーフとは狙いが異なる点を区別したい。
出典:令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問24(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。