搬送波感知多重アクセス(CSMA)とは?
搬送波感知多重アクセス(CSMA)とは、送信したい局が、まず伝送路の搬送波を感知して他局が送信中でないかを確かめ、空いていれば送信するという共有媒体のアクセス制御方式。CSMA/CD(衝突検出)と CSMA/CA(衝突回避)はいずれもこの CSMA を土台にした派生であり、衝突を「起きてから検出して再送する」のか「起こりにくくしてから送る」のかが分かれ目になる。搬送波を感知するだけでは、遠くの局が同時に送信を始めたことは分からないため、いずれの方式でも衝突や取りこぼしを前提にした後処理が必要になる。
ネットワークスペシャリスト試験の過去問では2回出題されています(2018年度〜2021年度)。
はんそうはかんちたじゅうあくせす
搬送波感知多重アクセス(CSMA)はどういう意味?
送信したい局が、まず伝送路の搬送波を感知して他局が送信中でないかを確かめ、空いていれば送信するという共有媒体のアクセス制御方式。CSMA/CD(衝突検出)と CSMA/CA(衝突回避)はいずれもこの CSMA を土台にした派生であり、衝突を「起きてから検出して再送する」のか「起こりにくくしてから送る」のかが分かれ目になる。搬送波を感知するだけでは、遠くの局が同時に送信を始めたことは分からないため、いずれの方式でも衝突や取りこぼしを前提にした後処理が必要になる。
搬送波感知多重アクセス(CSMA)の具体例は?
有線イーサネットでは、リピータハブで1本の同軸・ツイストペアを共有していた時代に CSMA/CD が使われた。現在のシスコ Catalyst のようなスイッチを全二重で使う構成では衝突ドメインが1ポートずつに分かれるため CSMA/CD は動作しない。一方 Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応のアクセスポイントは、電波という共有媒体を多数の端末が使うため CSMA/CA で送信権を調停している。
搬送波感知多重アクセス(CSMA)は試験でどう引っ掛けられる?
CSMA/CD と CSMA/CA を「有線か無線か」だけで覚えると、なぜ無線で衝突検出ができないのかを問う設問で外す。無線は送信中に自局の電波が大きすぎて他局の信号を聞けず、さらに隠れ端末があるため検出自体が成り立たない。また、全二重スイッチング環境では CSMA/CD が「無効化されている」点も狙われる。
搬送波感知多重アクセス(CSMA)と関連する用語は?
搬送波感知多重アクセス(CSMA)が出た過去問は?
出典:平成30年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前II 問2(IPA)
CSMA/CAやCSMA/CDのLANの制御に共通しているCSMA方式に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:キャリア信号を検出し、データの送信を制御する。
要点:CSMAは送信前にキャリアを検出して衝突を避ける
CSMA(搬送波感知多重アクセス)は、送信しようとする端末がまず伝送路上のキャリア信号を検出し、他の端末が送信中でないことを確認してから送信する方式である。CSMA/CDもCSMA/CAも、この「送信前に伝送路の状態を調べる」点が共通しており、衝突への対処方法だけが異なる。
出典:令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前II 問5(IPA)
CSMA/CAやCSMA/CDのLANの制御に共通しているCSMA方式に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:キャリア信号を検出し、データの送信を制御する。
要点:CSMAは送信前にキャリアを感知して伝送路の空きを確かめる
CSMA(Carrier Sense Multiple Access)は、送信前に伝送路上のキャリア信号を検出(搬送波感知)し、他局が送信中でないことを確かめてから送信する方式である。CSMA/CDは送信中の衝突を検出して待ち時間を置いて再送し、CSMA/CAは送信前にランダムな待ち時間を置いて衝突自体を避ける。共通しているのは「送信前に伝送路の使用状況を調べる」という部分である。
最終更新:2026-08-29/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。