著作権の制限(引用・私的使用のための複製)とは?
著作権の制限(引用・私的使用のための複製)とは、著作権者の許諾が無くても著作物を利用できる例外規定。私的使用のための複製、公正な慣行に合致した引用、学校その他の教育機関での複製、電子計算機における情報処理の過程での複製などがある。どこまでが無許諾でよいかの線引きが問われる。
ITパスポートの過去問では2回出題されています(2010年度〜2018年度)。
ちょさくけんのせいげん
著作権の制限(引用・私的使用のための複製)の意味
著作権者の許諾が無くても著作物を利用できる例外規定。私的使用のための複製、公正な慣行に合致した引用、学校その他の教育機関での複製、電子計算機における情報処理の過程での複製などがある。どこまでが無許諾でよいかの線引きが問われる。
著作権の制限(引用・私的使用のための複製)の具体例
社内報告書に他社の技術記事の一部を載せる場合、自分の記述が主で引用部分が従、引用部分は明瞭に区別し出所を明示する、という条件を満たせば適法な引用になる。一方、部署内で配布するためのコピーは私的使用に当たらない。
著作権の制限(引用・私的使用のための複製)は試験でどう引っ掛けられる?
「私的使用」は個人や家庭内など限られた範囲であり、企業内での業務利用は社内であっても含まれない。また、技術的保護手段(コピーガード)を回避した複製は、私的使用目的でも例外の対象外になる。
著作権の制限(引用・私的使用のための複製)と関連する用語
著作権の制限(引用・私的使用のための複製)が出た過去問
著作者の了解を得ないで次の行為を行った場合、著作権法に照らして適法な行為はどれか。
正解:購入したCDの楽曲を自分のPCにコピーし、PCで毎日聴いている。
要点:私的使用のための複製は適法、公開や配布は不可
著作権法は私的使用のための複製を認めており、購入した音楽CDを自分のPCへ取り込んで自分だけで聴く行為はこれにあたる。一方、インターネットで公開したり第三者へ配布したりすると、公衆送信権や複製権の侵害となり許諾が必要になる。範囲が「自分または家庭内に準ずる限られた範囲」を超えるかどうかが判断の分かれ目である。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問25(IPA)著作物の使用事例のうち,著作権を侵害するおそれのある行為はどれか。
正解:海外のWebサイトに公表された他人の闘病日記を著作者に断りなく翻訳し,自分のWebサイトに公開した。
要点:無断で翻訳しネット公開する行為は著作権侵害のおそれ
著作権法では、私的使用のための複製や、要件を満たす引用、試験問題としての利用など、一定の場合に権利者の許諾なしの利用が認められている。一方、他人の著作物を翻訳する行為は翻訳権に関わり、それをWebで公開する行為は公衆送信に当たるため、いずれも権利者の許諾が必要となる。個人の闘病日記も思想や感情を表現したものであれば著作物として保護される点に注意したい。
出典:平成30年度 春期 ITパスポート試験 問10(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。