生体認証とFRR・FARとは?
生体認証とFRR・FARとは、指紋・虹彩・静脈・顔などの身体的特徴や、署名の筆跡といった行動的特徴で本人確認する方式。判定はしきい値によるため誤りが避けられず、本人を拒否する率がFRR(本人拒否率)、他人を受け入れる率がFAR(他人受入率)。両者の関係が定番の出題点。
ITパスポートの過去問では14回出題されています(2009年度〜2022年度)。
せいたいにんしょうとえふあーるあーるえふえーあーる
生体認証とFRR・FARの意味
指紋・虹彩・静脈・顔などの身体的特徴や、署名の筆跡といった行動的特徴で本人確認する方式。判定はしきい値によるため誤りが避けられず、本人を拒否する率がFRR(本人拒否率)、他人を受け入れる率がFAR(他人受入率)。両者の関係が定番の出題点。
生体認証とFRR・FARの具体例
しきい値を厳しくするとFARは下がるがFRRが上がり、正規利用者の入室がたびたび失敗して業務が滞る。機密区画では安全側に、社員食堂の決済では利便性側に寄せるなど、用途ごとに許容できる誤りの向きから設定を決める。
生体認証とFRR・FARは試験でどう引っ掛けられる?
FRRとFARは片方を下げるともう片方が上がるトレードオフで、同時にゼロにはできない。また生体情報は漏えいしても変更できないため、生データではなく特徴量を端末内に保持する設計が求められる。
生体認証とFRR・FARと関連する用語
生体認証とFRR・FARが出た過去問
バイオメトリクス認証はどれか。
正解:個人の指紋や虹彩などの特徴に基づく認証
要点:バイオメトリクス認証は身体的・行動的特徴による本人確認
バイオメトリクス認証(生体認証)は、指紋・虹彩・静脈・声紋・顔など、本人の身体的または行動的な特徴を読み取って本人確認を行う方式である。記憶に頼らず、忘れたり貸し借りしたりできない点が特徴である。パスワードなど知識に基づく認証や、ICカードなど所持に基づく認証とは区別される。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問63(IPA)生体認証による入退室管理システムに全社員を登録し、社内の各部屋に入室を許可する社員を設定した。退室は管理していない。a〜dの記述のうち、この入退室管理システムで…
正解:a, c
要点:退室を記録しなければ滞在時間も在室人数も分からない
このシステムは入室時の認証だけを行い、退室は記録していない。したがって、許可された社員だけを入室させること(a)と、認証に失敗して拒否された社員を記録すること(c)は実現できる。一方、滞在時間(b)や現在の在室人数(d)は、退室の記録がないと求められない。
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問57(IPA)バイオメトリクス認証に関する記述として,適切なものはどれか。
正解:認証用のIDやパスワードを記憶したり,鍵やカード類を携帯したりする必要がない。
要点:生体認証は記憶・携帯が不要。FRRとFARは相反する
バイオメトリクス認証は指紋や静脈など身体的特徴を使うため、パスワードを覚えたりカードを持ち歩いたりする必要がない点が利点である。照合の許容範囲を広げると本人拒否率は下がるが他人受入率は上がるという相反関係があり、他の認証方式と組み合わせた多要素認証も一般的に行われている。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問59(IPA)ある認証システムでは虹彩認証とパスワード認証を併用しており、認証手順は次のとおりである。この認証システムの特徴として、適切なものはどれか。 〔認証手順〕 ①虹彩…
正解:体調の変化などによって虹彩認証が失敗しても、パスワードを入力することでログインができるので、利便性が高い。
要点:代替できる併用は利便性を高めるが強度は高めない
この方式では、虹彩認証が通らなかった場合にパスワード認証で代替できるため、体調や環境の影響で生体認証が失敗しても利用者はログインでき、利便性が高い。ただし2つの認証を同時に要求するわけではなく、どちらか一方が通れば入れる構成なので、認証の強度が上がるとはいえない。むしろ侵入口が増える面もあり、パスワード管理の重要性は変わらない。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問54(IPA)個人の身体的,行動的特徴を用いた認証であり,認証のために個人が情報を記憶したり,物を所持したりする必要はないが,認証用の特別な装置が必要なものはどれか。
正解:バイオメトリクス認証
要点:生体認証は記憶も所持も不要だが専用装置が要る
バイオメトリクス認証は、指紋・虹彩・静脈・声紋といった身体的特徴や、筆跡などの行動的特徴を使う認証方式である。覚えることも持ち歩くことも不要な反面、特徴を読み取る専用の装置が必要になる点が設問の条件に一致する。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問66(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。