本人拒否率(FRR)・他人受入率(FAR)とは?
本人拒否率(FRR)・他人受入率(FAR)とは、生体認証の精度指標。FRR(本人拒否率)は本人なのに誤って拒否してしまう確率、FAR(他人受入率)は他人なのに誤って受け入れてしまう確率。両者はトレードオフの関係にあり、判定の閾値を厳しくするとFARは下がるがFRRが上がる。
ITパスポートの過去問では6回出題されています(2015年度〜2026年度)。
ほんにんきょひりつ・たにんじゅにゅうりつ
本人拒否率(FRR)・他人受入率(FAR)の意味
生体認証の精度指標。FRR(本人拒否率)は本人なのに誤って拒否してしまう確率、FAR(他人受入率)は他人なのに誤って受け入れてしまう確率。両者はトレードオフの関係にあり、判定の閾値を厳しくするとFARは下がるがFRRが上がる。
本人拒否率(FRR)・他人受入率(FAR)の具体例
セキュリティを重視して認証の閾値を厳しく設定すると、他人受入率(FAR)は下がるが、本人が拒否されやすくなり本人拒否率(FRR)は上がる。
本人拒否率(FRR)・他人受入率(FAR)は試験でどう引っ掛けられる?
FRRとFARはどちらか一方を下げればもう一方が上がるトレードオフの関係にあり、両方を同時に下げることは基本的にできない。
本人拒否率(FRR)・他人受入率(FAR)と関連する用語
本人拒否率(FRR)・他人受入率(FAR)が出た過去問
バイオメトリクス認証に関する記述として,適切なものはどれか。
正解:認証用のIDやパスワードを記憶したり,鍵やカード類を携帯したりする必要がない。
要点:生体認証は記憶・携帯が不要。FRRとFARは相反する
バイオメトリクス認証は指紋や静脈など身体的特徴を使うため、パスワードを覚えたりカードを持ち歩いたりする必要がない点が利点である。照合の許容範囲を広げると本人拒否率は下がるが他人受入率は上がるという相反関係があり、他の認証方式と組み合わせた多要素認証も一般的に行われている。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問59(IPA)バイオメトリクス認証に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:筆跡やキーストロークなどの本人の行動的特徴を利用したものも含まれる。
要点:生体認証は行動的特徴も含み、誤認証は完全には無くせない
バイオメトリクス認証は身体的特徴だけでなく、筆跡やキーストロークの癖といった行動的特徴を使うものも含む広い概念である。また生体情報は完全に一致するとは限らないため判定にしきい値を設けており、他人受入率と本人拒否率のトレードオフが必ず存在する。
出典:令和1年度 春期 ITパスポート試験 問76(IPA)バイオメトリクス認証における認証精度に関する次の記述中の[a]、[b]に入れる字句の適切な組合せはどれか。 バイオメトリクス認証において、誤って本人を拒否する確…
正解:a: 本人拒否率 b: 他人受入率
要点:本人拒否率は利便性、他人受入率は安全性に対応
本人拒否率が高いと正しい利用者が何度も弾かれて使いにくいため、これを低くすると利便性が高まる。他人受入率が高いと他人が本人になりすまして通ってしまうため、これを低くすると安全性が高まる。両者は判定のしきい値を通じてトレードオフの関係にある。
出典:令和3年度 秋期 ITパスポート試験 問69(IPA)バイオメトリクス認証に関する記述として,適切なものはどれか。
正解:筆跡やキーストロークなどの本人の行動的特徴を利用したものも含まれる。
要点:生体認証は行動的特徴も含み、誤認証の可能性は残る
バイオメトリクス認証には、指紋・虹彩・静脈といった身体的特徴を使うものに加え、筆跡や打鍵の癖といった行動的特徴を使うものも含まれます。生体情報は完全に一致するとは限らないため判定に閾値を設ける必要があり、他人受入率をゼロにはできません。
出典:令和4年度 秋期 ITパスポート試験 問75(IPA)バイオメトリクス認証の他人受入率と本人拒否率に関する次の記述中のa、bに入れる字句の適切な組合せはどれか。 バイオメトリクス認証の認証精度において、他人受入率を…
正解:a:安全性 b:利便性
要点:他人受入率と本人拒否率は安全性と利便性のトレードオフ
他人受入率を低く設定すると本人以外を通しにくくなるため安全性が高まりますが、その分本人まで拒否されやすくなります。逆に本人拒否率を下げれば本人がすんなり通るので利便性が高まる代わりに、他人を受け入れる危険が増します。両者はこのように相反する関係にあります。
出典:令和7年度 秋期 ITパスポート試験 問69(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。