市場浸透戦略とは?しじょうしんとうせんりゃく
市場浸透戦略とは、今ある製品を、今の市場でより多く売ることで成長を図る戦略。アンゾフの成長マトリクスの「既存製品×既存市場」にあたる。購入の頻度や1回あたりの量を増やす、競合から乗り換えてもらう、今の市場の中でまだ買っていない人に試してもらう、といった手を打つ。4つの中で最もリスクが低い一方、市場が既に行き渡っていると伸びしろは小さい。
最終更新:2026-10-10
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新しい製品を作るにも、新しい市場へ出るにも、開発費と時間、そして失敗する可能性が伴う。製品も販売網も顧客もすでに持っている領域なら、追加の投資が小さく、効果もすぐ売上の数字に表れる。そこで成長の打ち手を考えるときは、まず手元で伸ばせる余地を洗い出す、という順序が定石になった。
具体例
花王が既存のシャンプーについて使用量や使用頻度の提案をしたり、詰め替え用を割安にして買い続けてもらったりするのは市場浸透にあたる。製品も売り場(ドラッグストア)も変えず、同じ顧客からの売上を増やしている点が特徴。
試験での引っ掛け
市場開拓戦略との取り違えが定番。海外へ売り出す、これまで狙っていなかった年齢層を新しい顧客層として開拓するのは「新しい市場」なので市場開拓であって、市場浸透ではない。また値下げやポイント還元は市場浸透の代表的な手段だが、利益率を下げる。値段を下げたときに売れる量がどれだけ増えるか(需要の価格弾力性)を確かめ、販売量の増加が値下げ分を上回らないと、売上が増えても利益は減る。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験 問5(IPA)
既存市場と新市場、既存製品と新製品でできるマトリックスの四つのセルに企業の成長戦略を表す市場開発戦略、市場浸透戦略、製品開発戦略、多角化戦略を位置付けるとき、市…
正解:A
要点:市場浸透戦略は既存市場×既存製品のセル
アンゾフの成長マトリックスは、市場と製品をそれぞれ既存・新規に分けた4象限で成長戦略を整理する。既存市場×既存製品が市場浸透戦略、既存市場×新製品が製品開発戦略、新市場×既存製品が市場開発戦略、新市場×新製品が多角化戦略である。市場浸透は今ある製品を今の市場でより多く売る戦略なので、既存市場と既存製品が交わるセルにあたる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。