媒体障害とは?ばいたいしょうがい
媒体障害とは、ハードディスクなど記憶媒体そのものが壊れ、そこに記録されたデータが読み出せなくなる障害。メモリ上の情報だけが失われるトランザクション障害やシステム障害と違い、ディスク上の実データが消えるため、ログを適用するだけでは復旧できず、バックアップからの復元が起点になる。
最終更新:2026-10-09
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データベースは、更新をいったんメモリ上で行い、後からディスクへ書き出す仕組みで動く。だから電源断のような障害はログをたどれば元に戻せる。しかしディスクそのものが壊れると、ログを適用する先が失われるので同じ手段が通用しない。障害を種類で分けて考えるのはこのためで、媒体障害だけは定期的なバックアップと、実データとは別の媒体に置いたログという二重の備えで対処する設計になる。
具体例
Oracle Database では、定期取得しておいたバックアップを別のディスクへ戻し、そこから障害直前までのアーカイブREDOログを順に適用(ロールフォワード)して復旧する。バックアップが週に1回でも、その後のログが無事であれば障害の直前の状態まで進められる。
試験での引っ掛け
障害の種類ごとに復旧手段が違う点が問われる。トランザクション障害は更新を取り消すロールバック、システム障害は再起動後のロールフォワードとロールバック、媒体障害はバックアップの復元から始まる。またログを実データと同じディスクに置くと、媒体障害のときに両方を同時に失って復旧できなくなるため、別媒体に置くのが原則である。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問57(IPA)
ディスク障害時に、フルバックアップを取得してあるテープからディスクにデータを復元した後、フルバックアップ取得時以降の更新後コピーをログから反映させてデータベース…
正解:ロールフォワード
要点:ロールフォワードは更新後ログで先へ進めて回復する
ロールフォワードは、バックアップから復元した時点以降の更新後ログを順に適用し、障害直前の状態まで進める回復方法である。媒体障害からの回復で用いられる。これに対しロールバックは、更新前ログを使ってトランザクションの開始時点まで戻す方法で、処理途中の異常終了に対応する。進めるか戻すかで区別する。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問30(IPA)解説で登場
データベースが格納されている記憶媒体に故障が発生した場合,バックアップファイルとログを用いてデータベースを回復する操作はどれか。
正解:ロールフォワード
要点:媒体障害はバックアップ+更新後ログのロールフォワードで回復
媒体障害ではデータベースそのものが失われるので、まずバックアップから復元し、その後の更新後ログを時間順に反映して障害直前の状態まで進める。この前向きの回復処理をロールフォワードと呼ぶ。
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問46(IPA)
ディスク障害時に、フルバックアップを取得してあるテープからディスクにデータを復元した後、フルバックアップ取得時以降の更新後コピーをログから反映させてデータベース…
正解:ロールフォワード
要点:ロールフォワードは更新後ログで先へ進めて回復する
ロールフォワードは、バックアップから復元した時点以降の更新後ログを順に適用し、障害の直前の状態まで進めて回復する方法である。媒体障害からの回復で用いる。これに対しロールバックは更新前ログを使って処理の開始時点へ戻す方法で、トランザクションの異常終了に対応する。進めるか戻すかで区別する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。