ホワイトボックステスト(命令網羅・分岐網羅・条件網羅)とは?
ホワイトボックステスト(命令網羅・分岐網羅・条件網羅)とは、プログラムの内部構造(処理の流れ、条件分岐)に着目し、意図通りに動作するかを検証するテスト技法。網羅基準には、すべての命令を1回は実行する「命令網羅(C0)」、すべての分岐を1回は通る「分岐網羅(C1)」、すべての条件の真偽の組み合わせを網羅する「条件網羅(C2)」などの段階がある。
基本情報技術者試験の過去問では7回出題されています(2016年度〜2022年度)。
ほわいとぼっくすてすと
ホワイトボックステスト(命令網羅・分岐網羅・条件網羅)の意味
プログラムの内部構造(処理の流れ、条件分岐)に着目し、意図通りに動作するかを検証するテスト技法。網羅基準には、すべての命令を1回は実行する「命令網羅(C0)」、すべての分岐を1回は通る「分岐網羅(C1)」、すべての条件の真偽の組み合わせを網羅する「条件網羅(C2)」などの段階がある。
ホワイトボックステスト(命令網羅・分岐網羅・条件網羅)の具体例
if文が1つある処理に対し、分岐網羅であれば条件が真の場合・偽の場合の2経路を通るテストデータを最低限用意する。
ホワイトボックステスト(命令網羅・分岐網羅・条件網羅)は試験でどう引っ掛けられる?
命令網羅は分岐網羅より弱い基準(分岐網羅を満たせば命令網羅も満たすとは限らないが一般に条件は厳しくなる方向)で、複数条件が絡む処理では命令網羅だけでは見逃す分岐がある点が問われる。
ホワイトボックステスト(命令網羅・分岐網羅・条件網羅)と関連する用語
ホワイトボックステスト(命令網羅・分岐網羅・条件網羅)が出た過去問
流れ図で表される部分を命令網羅によってテストするとき,テストケースは少なくとも幾つ用意する必要があるか。
正解:2
要点:命令網羅は全命令を1回通ればよく分岐の全組合せは不要
命令網羅は、全ての命令を少なくとも1回実行できればよい基準である。この流れ図の命令はx=1、x=2、y=1、y=2の4つで、判定は2つが直列に並ぶ。a=0かつb=0のケースでx=1とy=1を、a≠0かつb≠0のケースでx=2とy=2を通せるので、テストケースは2つで足りる。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問49(IPA)ブラックボックステストに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:被テストプログラムに冗長なコードがあっても検出できない。
要点:ブラックボックステストは仕様基準。内部の冗長コードは見つからない
ブラックボックステストは内部構造を見ず、仕様に基づいて入力と出力の対応だけを確認する手法である。仕様どおりに動く限り合格となるため、実行されない冗長なコードや不要な処理が残っていても検出できない。内部構造に着目し網羅率を基準にするのはホワイトボックステストである。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問49(IPA)流れ図において,判定条件網羅(分岐網羅)を満たす最少のテストケース数は幾つか。
正解:2
要点:判定条件網羅は各判定の真偽を1回ずつ通れば足りる
判定条件網羅は、それぞれの判定について真と偽の両方の分岐を最低1回ずつ通ればよい基準です。この流れ図には判定が2つあり、両方を真にするデータと、両方を偽にするデータの2件を用意すれば、すべての分岐が実行されます。条件を個別に組み合わせる必要はないので、2件が最少です。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問49(IPA)プログラムの流れ図で示される部分に関するテストデータを、判定条件網羅(decision coverage)によって設定した。このテストデータを複数条件網羅(mu…
正解:(A=7, B=0), (A=8, B=2)
要点:複数条件網羅は各条件の真偽の全組合せを満たす
判定条件は「A>6」と「B=0」の二つで、複数条件網羅では両条件の真偽の4通りをすべて満たす必要がある。既存データは(4,1)が偽・偽、(5,0)が偽・真なので、残る真・真と真・偽を補う必要があり、(7,0)と(8,2)がそれに当たる。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問49(IPA)単一の入り口をもち、入力項目を用いた複数の判断を含むプログラムのテストケースを設計する。命令網羅と判定条件網羅の関係のうち、適切なものはどれか。
正解:判定条件網羅を満足するならば、命令網羅も満足する。
要点:判定条件網羅は命令網羅より強く、満たせば命令網羅も満たす
判定条件網羅(分岐網羅)は、各判定の真と偽の両方を通るテストを用意する基準である。分岐の両側を通れば、その分岐に属する命令はすべて実行されるので、判定条件網羅を満たせば命令網羅も自動的に満たされる。逆は成り立たず、命令をすべて通っても偽側の分岐を通っていない場合があるため、判定条件網羅のほうが強い基準である。
出典:令和1年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問49(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。