リポジトリとは?りぽじとり
リポジトリとは、要求・設計・コード・テスト・部品表といった開発成果物を、相互の対応関係ごと一元的に格納する仕組み。ファイルを置くだけでなく、どの要求がどの設計とどのテストに対応するかを保持し、変更したときの影響範囲を追跡可能にする点が本体になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
製品の寿命が10年を超える組込みでは、担当者が入れ替わった後に「この定数はどの要求から来たのか」を辿れないことが保守の障害になる。成果物が部署ごとのフォルダに散らばっていると、仕様変更のたびに影響範囲を人手で調べ直すことになり、抜けがそのまま不具合として出る。対応関係を機械が保持する形にして、追跡可能性を構成管理の一部として設計する発想である。
具体例
要求項目・設計要素・テストケースを相互に紐付けておけば、1件の仕様変更に対して再実行すべきテストと改訂すべき文書を機械的に洗い出せる。認証が要る製品では、この対応表そのものが審査の提出物になる。
試験での引っ掛け
版管理システムの保管場所という狭い意味に限らない。要点は成果物どうしを紐付けて影響範囲を追える点で、データ項目の定義だけを集めたデータディクショナリより対象が広く、単なる共有フォルダとする説明は誤り。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問21(IPA)
ソフトウェア開発・保守においてリポジトリを構築する理由として、最も適切なものはどれか。
正解:各工程での成果物を一元管理することによって、開発作業・保守作業の効率が良くなり、用語の統一もできる。
要点:リポジトリは成果物の一元管理で効率化と用語統一を図る
リポジトリは、要件、設計情報、ソースコード、テスト仕様といった各工程の成果物とそれらの関係を一元的に格納する仕組みである。最新版の所在が明確になり、変更が及ぶ範囲を追跡できるので、開発と保守の効率が上がる。同じ意味の語が別々に使われる事態も避けられ、用語や定義の統一にもつながる。
出典:平成30年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11(IPA)
分散開発環境において、各開発者のローカル環境に全履歴を含んだ中央リポジトリの完全な複製をもつことによって、中央リポジトリにアクセスできないときでも履歴の調査や変…
正解:Git
要点:分散型のGitは全履歴を手元に複製しオフライン作業できる
Gitは分散型バージョン管理システムで、クローン時に全履歴を含むリポジトリ全体が各開発者の手元に複製される。そのため中央リポジトリに接続できなくても、履歴の閲覧・差分の確認・ローカルへのコミットが可能で、接続が回復してからpush/pullで同期すればよい。SubversionやCVS、RCSは集中型で、履歴はサーバ側にあるためオフラインでは同じことができない。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの4 開発技術 > 3. 開発環境管理 > (2) 管理対象に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。